アクティブ メモリ ダンプ
アクティブ メモリ ダンプは、完全メモリ ダンプに似ていますが、ホスト マシンの問題のトラブルシューティングに対して関連性が低いページをフィルター処理して除外します。 このフィルター処理により、通常は完全メモリ ダンプよりも大幅に小さくなります。
このダンプ ファイルには、ユーザー モード アプリケーションに割り当てられたメモリが含まれています。 これには、Windows カーネルとハードウェア アブストラクション レイヤー (HAL) に割り当てられたメモリ、およびカーネル モード ドライバーやその他のカーネル モード プログラムに割り当てられたメモリも含まれます。 ダンプには、デバッグに役立つカーネルまたはユーザー空間にマップされたアクティブ ページのほか、VirtualAlloc またはページ ファイル バックアップ セクションで割り当てられたメモリなど、選択されたページファイル バックアップの移行、スタンバイ、および変更ページが含まれます。 アクティブ ダンプには、空きリストとゼロ リストのページ、ファイル キャッシュ、ゲスト VM ページ、およびデバッグ中に役立つ可能性が低いその他のさまざまな種類のメモリは含まれません。
アクティブ メモリ ダンプは、Windows が仮想マシン (VM) をホストしている場合に特に便利です。 完全メモリ ダンプを取得すると、各 VM の内容が含まれます。 複数の VM が実行されている場合、ホスト システムで大量のメモリが使用される可能性があります。 多くの場合、対象となるコード アクティビティは、子 VM ではなく、親ホスト OS にあります。 アクティブ メモリ ダンプは、すべての子 VM に関連付けられているメモリをフィルター処理して除外します。
アクティブ メモリ ダンプ ファイルは、既定で %SystemRoot%\Memory.dmp に書き込まれます。
アクティブ メモリ ダンプは、Windows 10 以降で使用できます。
注 アクティブ メモリ ダンプをデバッグするときに見つからないページのエラー メッセージが表示されないようにするには、.ignore_missing_pages コマンドを使用します。