pct (次の呼び出しまたはリターンまでステップ実行)
pct コマンドは、呼び出し命令または戻り命令に達するまでプログラムを実行します。
ユーザー モード
[~Thread] pct [r] [= StartAddress] [Count]
カーネル モード
pct [r] [= StartAddress] [Count]
パラメーター
Thread
実行を継続するスレッドを指定します。 他のすべてのスレッドは固定されています。 構文の詳細については、「スレッド構文」を参照してください。 スレッドは、ユーザー モードでのみ指定できます。
r
レジスタとフラグの表示をオンまたはオフにします。 既定では、レジスタとフラグが表示されます。 pctr、pr、tr、または .prompt_-reg コマンドを通じてレジスタの表示を無効にすることができます。 これらのコマンドのすべては、同じ設定を制御し、これらのコマンドの以前の使用をオーバーライドするそれらのいずれかを使用できます。
l-os コマンドを使用してレジスタの表示を無効にすることもできます。 この設定は、他の 3 つのコマンドとは別です。 どのレジスタとフラグを表示するかを制御するには、 rm (レジスタ マスク) コマンドを使用します。
StartAddress
デバッガーが実行を開始するアドレスを指定します。 それ以外の場合、デバッガーは、命令ポインターが指す命令から開始します。 構文の詳細については、「 アドレスとアドレス範囲の構文」を参照してください。
Count
このコマンドを停止するために発生する必要がある呼び出しまたは戻り命令の数を指定します。 既定値は 1 です。
Environment
項目 | 説明 |
---|---|
モード | ユーザー モード、カーネル モード |
対象 | ライブ デバッグのみ |
プラットフォーム | すべて |
追加情報
関連するコマンドの詳細については、「ターゲットを制御」を参照してください。
解説
pct コマンドにより、ターゲットの実行が開始されます。 この実行は、呼び出しまたは戻り命令に到達するか、ブレークポイントが検出されるまで続行されます。
プログラム カウンターが既に呼び出しまたは戻り命令にある場合は、呼び出しまたは戻り全体が実行されます。 この呼び出しまたは戻りが返されると、別の呼び出しまたは戻りに到達するまで実行が続行されます。 呼び出しのトレースではなく、この実行は、pct と tct (次の呼び出しトレースまたは戻りトレース) の唯一の違いです。
ソース モードでは、1 つのソース行を複数のアセンブリ命令に関連付けることができます。 pct コマンドは、現在のソース行に関連付けられている呼び出しまたは戻り命令では停止しません。