TList コマンド

TList コマンドの構文は次のとおりです。

tlist [/p ProcessName | PID | Pattern | /t | /c | /e | /k | /m [Module] | /s | /v

パラメーター

tlist
追加のパラメーターがない場合、TList は実行中のすべてのプロセス、そのプロセス識別子 (PID)、プロセスが実行されているウィンドウのタイトル (ある場合) を表示します。

/p ProcessName
指定されたプロセスのプロセス識別子 (PID) を表示します。

ProcessName は、パターンではなく、(ファイル名拡張子の有無に関わらず) プロセスの名前です。

ProcessName の値が実行中のどのプロセスとも一致しない場合は、-1 が表示されます。 複数のプロセス名と一致する場合は、最初に一致するプロセスの PID だけが表示されます。

PID
PID で指定されたプロセスに関する詳細情報を表示します。 表示内容については、後述の「解説」を参照してください。 プロセス ID を検索するには、追加のパラメーターを指定せずに「tlist」と入力します。

Pattern
名前またはウィンドウ タイトルが指定されたパターンと一致するすべてのプロセスに関する詳細情報を表示します。 パターンには、完全な名前または正規表現を指定できます。

/t
各プロセスが、それを作成したプロセスの子として表示されるタスク ツリーを表示します。

/c
各プロセスを開始したコマンド ラインを表示します。

/e
各プロセスのセッション識別子を表示します。

/k
各プロセスでアクティブな COM コンポーネントを表示します。

/m モジュール
指定された DLL または実行可能モジュールが読み込まれるタスクを一覧表示します。 Module には、完全なモジュール名またはモジュール名パターンを指定できます。

/秒
各プロセスでアクティブなサービスを表示します。

/v
プロセス ID、セッション ID、ウィンドウ タイトル、コマンド ライン、プロセスで実行されているサービスなど、実行中のプロセスの詳細を表示します。

コメント

プロセス (tlist PID または tlist Pattern) の詳細表示では、TList は次の情報を表示します。

  • プロセス ID、実行可能ファイル名、プログラムのフレンドリ名。

  • 現在の作業ディレクトリ (CWD)。

  • プロセスを開始したコマンド ライン (CmdLine)。

  • 現在の仮想アドレス空間の値。

  • スレッド数。

  • プロセスで実行されているスレッドのリスト。 スレッドごとに、スレッド ID (TID)、スレッドが実行されている関数、エントリ ポイントのアドレス、最後に報告されたエラー (存在する場合) のアドレス、スレッドの状態が表示されます。

  • プロセスに読み込まれたモジュールのリスト。 モジュールごとに、バージョン番号、属性、モジュールの仮想アドレス、モジュール名が表示されます。

/e パラメーターを使用すると、有効なセッション識別子は、次の条件下でのみプロセス リストに表示されます。 それ以外の場合、セッション識別子はゼロ (0) になります。

  • Windows XP では、ユーザーの簡易切り替えを有効にし、複数のユーザーがコンソール以外のセッションに接続している必要があります。

  • すべてのプロセスが既定で 2 つのターミナル サービス セッションに関連付けられている Windows Vista では、少なくとも 1 人のユーザーがコンソール以外のセッションに接続している必要があります。