TraceView の制限事項

このトピックでは、TraceView の制限事項について説明します。

TraceViewウィンドウの制限事項

TraceView ウィンドウでは、ウィンドウを使用して開始されたトレース セッションのみを表示および制御できます。 システム上のすべてのトレース セッションを一覧表示および制御するには、TraceView コマンドライン インターフェイスを使用します。

TraceView を終了すると、TraceView を使用して開始したすべての実行中の (または リアルタイムの) トレース セッションが停止します。 TraceView ウィンドウとは別に実行されるトレース セッションを開始するには、TraceView コマンド ライン インターフェイスを 使用します。

TraceView コマンド ライン インターフェイスと、Tracelog などの他のソフトウェア トレース ツールを使用して、TraceView が開始したトレース セッションを制御できます。 ただし、これらの他のツールを使用して実行中のトレース セッションのプロパティを変更すると、トレース セッションの実行中に変更できるプロパティを変更した場合でも、TraceView はトレース セッションを停止します。 TraceView を使用してトレース セッションを再起動 (または 参加) すると、プロパティが更新されます。

TraceView コマンドラインの制限事項

コマンド プロンプト ウィンドウで TraceView コマンドを送信すると、TraceView によって新しいコマンド プロンプト ウィンドウが開き、その出力が表示されます。 これらの追加のウィンドウを非表示にすることはできません。

ETW の制限事項

Event Tracing for Windows (ETW) に基づく TraceView やその他のトレース ツールでは、1 つのトレース セッションのみを作成するか、WPP またはクラシック トレース プロバイダーごとに 1 つのトレース ログを表示できます。 別のトレース セッションで既に有効になっている WPP プロバイダーを使用してトレース セッションを作成するか、トレース ログを表示すると、もう一方のセッションでは無効になります。

グローバル ロガー トレース セッション

TraceView ウィンドウには、グローバル ロガー トレース セッションを開始するためのオプションはありません。 ただし、グローバル ロガー コントロール GUID e8908abc-aa84-11d2-9a93-00805f85d7c6 を入力するか、コントロール GUID をコントロール GUID ファイルに保存することで、このウィンドウを使用してグローバル ロガー トレース セッションを開始できます。 これらの手順の詳細については、「コントロール GUID を使用したトレース セッションの作成」および「CTL ファイルを使用したトレース セッションの作成」を参照してください。

TraceView コマンド ライン インターフェイスを使用して、グローバル ロガー トレース セッションを開始することもできます。 グローバル ロガー トレース セッションを開始するには、次のコマンドを使用します。 このコマンドの "GlobalLogger" という単語では、大文字と小文字が区別されます。

traceview -start GlobalLogger [parameters]

TraceView コマンドの詳細については、「TraceView コントロール コマンド」を参照してください。

トレース プロバイダーの有効化

TraceView では、トレース セッションに追加したトレース プロバイダーが自動的に有効になります。 ただし、トレース セッションを作成した後は、TraceView ウィンドウを使用してトレース セッションに対して追加のトレース プロバイダーを有効にしたり、トレース セッションに追加したトレース プロバイダーを選択的に無効にしたりすることはできません。

プロバイダーを有効または無効にするには、traceview -enable コマンドを使用します。 このコマンドの詳細については、「TraceView 制御コマンド」を参照してください。