WDK と MSBuild の概要
Visual Studio では、複数のプロジェクトを管理できます。 このセクションでは、WDK ビルド環境について説明します。
Visual Studio ソリューションは、1 つのプロジェクトまたは複数のプロジェクト (ドライバー プロジェクトとドライバー以外のプロジェクトの両方) で構成できます。 すべてのプロジェクトはプラットフォーム ツールセットに関連付けられます。 プラットフォーム ツールセットは、特定の種類のバイナリをビルドするために、特定のターゲット アーキテクチャのビルド プロセスを拡張および変更します。 バイナリには、ドライバー、ライブラリ、または実行可能プログラムを指定できます。
次の図は、MSBuild プラットフォームを使用した一般的なビルド プロセスを示しています。 この図では、ドライバー プロジェクト (MSBuild Project 1) はドライバー プラットフォーム ツールセットを使用してドライバーをビルドします。 ドライバー プロジェクトは、Windows カーネル モードとユーザー モードのヘッダーとライブラリを参照できます。 Windows DLL プロジェクト (MSBuild Project 2) は DLL をビルドし、Windows SDK プラットフォーム ツールセットを使用してアプリケーションまたはユーザー モード ライブラリをビルドします。 すべてのプラットフォーム ツールセットには、独自のターゲット セットがあります。 これらのターゲットはタスクを呼び出します。 これらのタスクはビルド ツールを実行します。
C/C++ ネイティブ コード (ユーザー モードとカーネル モード) とマネージド コードの場合、WDK は .NET Full Framework、Windows ヘッダー、ライブラリ (ユーザー モードまたはカーネル モード) およびツール、.NET Tools および VC コンパイラ、CRT ヘッダー、およびライブラリをインストールします。 これらに加えて、MSBuild を使用して C/C++ プロジェクトをビルドできるようにするには、コンパイラに必要なすべてのコンポーネントをインストールする必要があります。