オブジェクト ディレクトリ
オブジェクト ディレクトリは名前付きオブジェクトであり、他の名前付きオブジェクトの格納専用として使用されます。 たとえば、\Device オブジェクト ディレクトリには、ドライバーで作成した名前付きデバイス オブジェクトが置かれます。
オブジェクト ディレクトリとファイル システム ディレクトリを混同しないでください。 オブジェクト ディレクトリはオブジェクト マネージャーにのみ存在し、ディスク上のどのディレクトリにも対応していません (実際、ファイル システム ディレクトリはファイル オブジェクトとして表現されます)。
最上位レベルのオブジェクト ディレクトリのうち、ドライバーで作成または使用するオブジェクトを格納するディレクトリを次に示します。
\Callbacks
システムで作成された標準コールバック オブジェクトを格納します。 詳細については「システムによって定義されたコールバック オブジェクトの使用」を参照してください。
\Device
ドライバーで作成された名前付きデバイス オブジェクトを格納します。 詳細については、「名前付きデバイス オブジェクト」を参照してください。
\KernelObjects
システムで作成された標準イベント オブジェクトを格納します。 詳細については「標準イベント オブジェクト」を参照してください。
\DosDevices
このディレクトリには、デバイスに対応するデバイス オブジェクトへのシンボリック リンクとして、デバイスの MS-DOS デバイス名が格納されます。 詳細については「MS-DOS デバイス名の概要」を参照してください。
システムで作成される最上位レベルのディレクトリはほかにもありますが、すべてシステム用に予約されています。
ドライバーでは、ZwCreateDirectoryObject ルーチンを呼び出すことによって新しいオブジェクト ディレクトリを作成できます。