ドライバー スタック管理

NDIS 6.0 では、ドライバー スタックの一時停止、再起動する機能が導入されました。 NDIS 6.0 で提供されるスタック管理機能をサポートするには、レガシ ドライバーを書き換えなければなりません。

また、NDIS 6.0 にはNDIS フィルター ドライバーも導入されました。 フィルター ドライバーは、プロトコル ドライバーとミニポート ドライバーの間の相互作用の監視、変更が可能です。 フィルター ドライバーは実装が簡単で、NDIS 5 x 中間ドライバーよりも処理オーバーヘッドが少なくなります。 このような理由で、フィルター中間ドライバーの代わりにフィルター ドライバーを使用する必要があります。

ドライバー スタックには、次の論理的要素が含まれています。

ミニポート アダプター
ミニポート アダプターは、NDIS ミニポート ドライバーや中間ドライバーのアダプター インスタンスです。 中間ドライバーの仮想ミニポートがミニポート アダプターです。 デバイスが使用可能になった後、NDIS はミニポート アダプター経由でドライバー スタックの他の要素を構成します。

プロトコルバインディング
プロトコル バインディングは、プロトコル ドライバーのバインド インスタンスです。 プロトコル バインディングでは、NDIS プロトコル ドライバーをミニポート アダプターにバインドします。 複数のプロトコル ドライバーをミニポート アダプターにバインドできます。

フィルターモジュール
フィルター モジュールは、フィルター ドライバーのインスタンスです。 NDIS は、フィルター モジュールの挿入、削除、または再構成を行うライバー スタックを一時停止できます。 フィルター モジュールは、ミニポート アダプターの動作の監視、変更ができます。

次のトピックでは、ドライバー スタック、ドライバーの状態、およびドライバー スタック操作について詳しく説明します。

NDIS フィルター ドライバー

NDIS 中間ドライバー