SerCx2 用のシリアル コントローラー ドライバーの設計

シリアル コントローラーを管理するには、ハードウェア固有のタスクを実行し、SerCx2 と通信するシリアル コントローラー ドライバーを記述します。 Windows 8.1 以降に搭載されている SerCx2 は、システムによって提供され、シリアル コントローラーに共通する多数の処理タスクを担当するコンポーネントです。 これらのタスクには、タイムアウトの管理や、シリアル コントローラーのクライアントから送信された読み取り/書き込み要求の処理などがあります。

このセクションの内容

トピック 説明

SerCx2 ベースのシリアル コントローラー ドライバーの機能

SerCx2 ベースのシリアル コントローラー ドライバーは、KMDF ドライバーです。このドライバーは、KMDF のメソッドとコールバックを使用して汎用ドライバー操作を実行し、SerCx2 と通信してシリアル コントローラー ドライバー固有の操作を実行します。

SerCx2 の I/O トランザクション

SerCx2 によって、シリアル コントローラー ドライバーの読み取り (IRP_MJ_READ) 要求と書き込み (IRP_MJ_WRITE) 要求の処理が簡略化されます。 読み取り要求や書き込み要求への応答として、SerCx2 はシリアル コントローラー ドライバーに 1 つ以上の I/O トランザクションを発行します。 ドライバー側から見ると、それぞれのトランザクションはシンプルかつ完全な I/O 操作です。