DISM 予約済み記憶域のコマンドライン オプション
予約済み記憶域を使用すると、ユーザーがディスク領域を解放しなくてもWindows の更新プログラムをダウンロードしてインストールできる可能性が高くなります。
Windows 10 バージョン 2004 以降では、以下の DISM コマンドを使用して、IT 担当者が必要に応じて予約済み記憶域を有効または無効にできます。 これには、Windows 10 バージョン 1903 以降に付属していないデバイスが含まれます。
Windows Update (WU) に直接接続するデバイスの場合、予約済み記憶域はすぐに利用できます。 ただし、Windows Server Update Services や 構成マネージャー などのエンドポイント管理ツールを使用する IT マネージド デバイスの場合、予約済み記憶域は自動的に機能しません。 これらの環境の場合、エンドポイント管理ツールは、更新プログラムをダウンロードしてインストールする前に予約済み記憶域を無効にし、更新プログラムのインストールが完了したときに予約済み記憶域を有効にすることで、予約済み記憶域を活用できます。
詳細については、「Windows 10 での予約済み記憶域のしくみ」を参照してください。
/Set-ReservedStorageState
予約済み記憶域の状態を設定します。 オンラインの Windows イメージでのみサポートされます。
構文:
/Set-ReservedStorageState /State:<state>
State
には、Enabled
またはDisabled
を指定できます。
予約済み記憶域が使用されている場合は無効にできない可能性があり、次のエラーが返されます。
This operation is not supported when reserved storage is in use. Please wait for any servicing operations to complete and then try again later.
予約済み記憶域の状態への変更は、Sysprep の一般化された Windows イメージに反映されます。 詳細については、「Windows インストールの Sysprep (一般化)」をご覧ください。
例:
DISM.exe /Online /Set-ReservedStorageState /State:Enabled
DISM.exe /Online /Set-ReservedStorageState /State:Disabled
/Get-ReservedStorageState
予約済み記憶域の最新の状態を取得します。 このコマンド ライン オプションは、オンライン の Windows イメージでサポートされます。
例:
DISM.exe /Online /Get-ReservedStorageState