change user

リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーのインストール モードを変更します。

Note

最新バージョンの新機能については、「Windows Server のリモート デスクトップ サービスの新機能」を参照してください。

構文

change user {/execute | /install | /query}

パラメーター

パラメーター 説明
/execute ホーム ディレクトリへの .ini ファイルのマッピングを有効にします。 これが既定の設定です。
/install ホーム ディレクトリへの .ini ファイルのマッピングを無効にします。 すべての .ini ファイルが読み取られ、システム ディレクトリに書き込まれます。 リモート デスクトップ セッション ホスト サーバーにアプリケーションをインストールする場合は、.ini ファイルのマッピングを無効にする必要があります。
/query .ini ファイル マッピングに関する現在の設定を表示します。
$ コマンド プロンプトにヘルプを表示します。

解説

  • アプリケーションをインストールする前に change user /install を使用して、システム ディレクトリにアプリケーション用の .ini ファイルを作成します。 これらのファイルは、ユーザー固有の .ini ファイルが作成されるときにソースとして使用されます。 アプリケーションをインストールしたら、change user /execute を使って、標準の .ini ファイル マッピングに戻します。

  • アプリを初めて実行するときに、ホーム ディレクトリでその .ini ファイルが検索されます。 .ini ファイルがホーム ディレクトリに見つからず、システム ディレクトリに見つかった場合、リモート デスクトップ サービスではその .ini ファイルをホーム ディレクトリにコピーし、各ユーザーがアプリケーションの .ini ファイルの一意のコピーを持つようにします。 すべての新しい .ini ファイルは、ホーム ディレクトリに作成されます。

  • 各ユーザーは、アプリケーションの .ini ファイルの一意のコピーを持っている必要があります。 これにより、異なるユーザーが互換性のないアプリケーション構成を持つようなインスタンスが防止されます (たとえば、既定のディレクトリや画面の解像度が異なるなど)。

  • システムで change user /install が実行されると、いくつかの処理が行われます。 作成されるすべてのレジストリ エントリは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\Currentversion\Terminal Server\Install の下で、\SOFTWARE サブキーまたは \MACHINE サブキーにシャドウされます。 HKEY_CURRENT_USER に追加されるサブキーは、\SOFTWARE サブキーの下にコピーされ、HKEY_LOCAL_MACHINE に追加されるサブキーは、\MACHINE サブキーの下にコピーされます。 アプリケーションが、GetWindowsdirectory などのシステム コールを使用して Windows ディレクトリに対してクエリを行う場合、RD セッション ホスト サーバーからは systemroot ディレクトリが返されます。 WritePrivateProfileString などのシステム コールを使用して .ini ファイル エントリが追加された場合は、systemroot ディレクトリの下の .ini ファイルに追加されます。

  • システムが change user /execute に戻り、アプリケーションが存在しない HKEY_CURRENT_USER の下のレジストリ エントリを読み取ろうとすると、リモート デスクトップ サービスによってキーのコピーが \Terminal Server\Install サブキーの下に存在するかどうかが確認されます。 存在する場合、サブキーは HKEY_CURRENT_USER の下の適切な場所にコピーされます。 アプリケーションが存在しない .ini ファイルから読み取ろうとした場合は、リモート デスクトップ サービスによってシステム ルート下でその .ini ファイルが検索されます。 .ini ファイルがシステム ルートにある場合は、ユーザーのホーム ディレクトリの \Windows サブディレクトリにコピーされます。 アプリケーションが Windows ディレクトリに対してクエリを行う場合、RD セッション ホスト サーバーからは、ユーザーのホーム ディレクトリの \Windows サブディレクトリが返されます。

  • ログオンするときに、リモート デスクトップ サービスによって、そのシステム .ini ファイルがコンピューター上の .ini ファイルよりも新しいかどうかがチェックされます。 システム バージョンがより新しい場合、.ini ファイルは置き換えられるか、新しいバージョンにマージされます。 これは、この .ini ファイルに対して INISYNC ビット (0x40) が設定されているかどうかによって異なります。 以前のバージョンの .ini ファイルは Inifile.ctx という名前に変更されます。 \Terminal Server\Install サブキーの下にあるシステム レジストリ値が HKEY_CURRENT_USER 下のバージョンより新しい場合は、そのサブキーのバージョンが削除され、\Terminal Server\Install の新しいサブキーに置き換えられます。

  • ホーム ディレクトリで .ini ファイルのマッピングを無効にするには、次のように入力します。

    change user /install
    
  • ホーム ディレクトリで .ini ファイルのマッピングを有効にするには、次のように入力します。

    change user /execute
    
  • .ini ファイルのマッピングに関する現在の設定を表示するには、次のように入力します。

    change user /query