AD FS 1.x との相互運用性の計画

Windows Server® 2012 を実行する Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) フェデレーション サーバーは、AD FS 1.0 (Windows Server 2003 R2 とともにインストールされる) フェデレーション サービスおよび AD FS 1.1 (Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 とともにインストールされる) フェデレーション サービスのどちらとも相互運用できます。 次の相互運用性の任意の組み合わせがサポートされています。

注意

AD FS は、AD FS 1.x Windows NT トークン ベースの Web エージェントをサポートまたは相互作用しません。

AD FS 1.x 互換の要求は、Windows Server 2012 の AD FS フェデレーション サービスが送信できる要求で、AD FS 1.x フェデレーション サービスが認識できる要求です。 AD FS 1.x フェデレーション サービスが、AD FS フェデレーション サービスが送信する要求を使用できるように、名前識別子 (ID) 要求の種類を送信する必要があります。

名前 ID 要求の種類の認識

名前 ID 要求の種類は、AD FS 1.x が使用する識別子要求の種類に相当します。 これは、AD FS 1.x と相互運用する場合には必ず使用する必要があります。 名前 ID 要求の種類により、AD FS 1.x フェデレーション サービスまたは AD FS 1.x 要求に対応する Web エージェントは、Windows Server 2012 の AD FS が送信する要求を使用できるようになります。ただしこれは、これらの要求が、次の表のいずれかの名前 ID 形式に送信される場合に限ります。

名前 ID の形式 対応する URI
AD FS 1.x 電子メール アドレス http://schemas.xmlsoap.org/claims/EmailAddress
AD FS 1.x 電子メール UPN http://schemas.xmlsoap.org/claims/UPN
共通名 http://schemas.xmlsoap.org/claims/CommonName
Group http://schemas.xmlsoap.org/claims/Group

送信される必要があるのは、適切な形式の名前 ID 要求 1 つのみです。 この条件を満たさないと、表に記載された制限に準拠していると見なされ、他の多くの要求も送信される場合があります。

注意

AD FS 1.x フェデレーション サービスでは、http://schemas.xmlsoap.org/claims/ の URI (Uniform Resource Identifier) で始まる入力方向の要求の種類のみが解釈されます。

参照

Windows Server 2012 での AD FS 設計ガイド