DNS リソース レコードの管理
このトピックでは、IPAM を使用した DNS リソース レコードの管理について説明します。
Note
このトピックに加えて、このセクションでは DNS リソース レコードの管理に関する次のトピックも利用できます。
リソース レコードの管理の概要
Windows Server 2016 で IPAM を展開するときに、サーバーの検出を実行して、IPAM サーバー管理コンソールに DHCP サーバーと DNS サーバーを追加できます。 その後は、IPAM サーバーによって、管理対象として構成されている DNS サーバーから 6 時間ごとに DNS データが動的に収集されます。 この DNS データは、IPAM によって保持されているローカル データベースに格納されます。 IPAM からユーザーに、サーバー データが収集された日時と、DNS サーバーからのデータ収集が次に行われる日時が通知されます。
次の図の黄色いステータス バーは、IPAM 通知のユーザー インターフェイスの場所を示しています。
収集される DNS データには、DNS ゾーンとリソース レコードの情報が含まれます。 特定の DNS サーバーからゾーン情報を収集するように、IPAM を構成することができます。 IPAM では、ファイルベースと Active Directory の両方のゾーンが収集されます。
Note
IPAM は、ドメイン参加済みの Microsoft DNS サーバーからのみデータを収集します。 サードパーティの DNS サーバーとドメインに参加していないサーバーは、IPAM ではサポートされていません。
IPAM によって収集される DNS リソース レコードの種類の一覧を次に示します。
AFS データベース
ATM アドレス
CNAME
DHCID
DNAME
ホスト A または AAAA
ホスト情報
ISDN
MX
ネーム サーバー
ポインター (PTR)
責任者
経由ルート
サービス ロケーション
SOA
SRV
Text
よく知られているサービス
WINS
WINS-R
X.25
Windows Server 2016 では、IPAM によって IP アドレス インベントリ、DNS ゾーン、DNS リソース レコード間の統合が提供されます。
DNS リソース レコードからの IP アドレス インベントリは、IPAM を使用して自動的に作成できます。
DNS A および AAAA リソース レコードからの IP アドレス インベントリは、手動で作成できます。
特定の DNS ゾーンの DNS リソース レコードを表示し、種類、IP アドレス、リソース レコード データ、およびその他のフィルター オプションに基づいてレコードをフィルター処理できます。
IPAM によって、IP アドレス範囲と DNS 逆引き参照ゾーンの間のマッピングが、自動的に作成されます。
IPAM によって、逆引き参照ゾーン内に存在し、その IP アドレス範囲に含まれる、PTR レコードの IP アドレスが作成されます。 このマッピングは、必要に応じて手動で変更することもできます。
IPAM を使用すると、IPAM コンソールからリソース レコードに対して次の操作を実行できます。
DNS リソース レコードを作成する
DNS リソース レコードを編集する
DNS リソース レコードの削除
関連付けられたリソース レコードを作成する
IPAM コンソールを使用して行った DNS の構成の変更はすべて、IPAM によって自動的にログに記録されます。