AppId テーブル
AppId テーブルまたは Registry テーブルは、インストール中に次のいずれかを実行するように、インストーラーが DCOM サーバーを構成して登録することを指定します。
- サーバーをアクティブ化するユーザーとは異なる ID で DCOM サーバーを実行します。 たとえば、常に対話型ユーザーまたは事前定義済みユーザーとして実行するように DCOM サーバーを構成します。
- DCOM サーバーをサービスとして実行します。
- DCOM サーバーの既定のセキュリティ アクセスを構成します。
- DCOM サーバーを登録し、別のコンピューターでアクティブ化されるようにします。
このテーブルは、Class テーブルの _Component 列にある DCOM サーバーに関連付けられたコンポーネントのインストール時に処理されます。 AppId はアドバタイズされません。
AppId テーブルには次の列があります。
Column | 種類 | キー | Nullable |
---|---|---|---|
AppId | GUID | Y | N |
RemoteServerName | Formatted | N | Y |
LocalService | テキスト | N | Y |
ServiceParameters | テキスト | N | Y |
DllSurrogate | テキスト | N | Y |
ActivateAtStorage | 整数 | N | Y |
RunAsInteractiveUser | 整数 | N | Y |
[列]
-
AppId
-
Class テーブルの AppId 列は、AppId テーブルのこの列への外部キーです。 この列には、CLSID の下に書き込まれる AppId の値が含まれ、HKCR\AppId の下に AppId GUID キーが作成されます。
-
RemoteServerName
-
この列には、HKCR\AppID\{AppID}\ の下に書き込まれる "RemoteServerName"=<xxxx> の値が含まれています。
-
LocalService
-
この列には、HKCR\AppID\{<appid>} の下の "LocalService"=<xxx> に書き込まれる LocalService の値が含まれています。
-
ServiceParameters
-
この列には、HKCR\AppID\{appid>} の下の "ServiceParameters" に書き込まれる ServiceParameters の値が含まれています。
-
DllSurrogate
-
この列には、HKCR\AppId\{<appid>} の下の "DllSurrogate"=<xxx> に書き込まれる DllSurrogate の値が含まれています。 この列が存在する場合、通常は空の文字列となります。
-
ActivateAtStorage
-
このフィールドに 0 以外の整数値を指定すると、Windows インストーラーは HKCR\AppID\{<appid>} "ActivateAtStorage"="Y" をレジストリに書き込みます。 フィールドが空の場合、または値がゼロの場合は、値は書き込まれません。
-
RunAsInteractiveUser
-
このフィールドに 0 以外の整数値を指定すると、Windows インストーラーは HKCR\AppID\{appid>} "RunAs"="Interactive User" をレジストリに書き込みます。 フィールドが空の場合、または値がゼロの場合は、値は書き込まれません。
解説
このテーブルは、RegisterClassInfo アクションと UnregisterClassInfo アクションで使われます。
AppId テーブルには既定の名前を登録するための列はありません。 そのため、ユーザー フレンドリ名を既定の名前の値として記述する必要がある場合は、Registry テーブルを使って登録する必要があります。
検証