Structured Storage (構造化ストレージ)
目的
Structured Storage は、単一のファイルをストレージとストリームと呼ばれるオブジェクトの構造化コレクションとして処理することで、COM でのファイルとデータの永続化を提供します。
構造化ストレージの目的は、個別のオブジェクトを 1 つのファイルに格納することに伴うパフォーマンスの低下とオーバーヘッドを減らすことです。 Structured Storage は、複合ファイルと呼ばれる標準実装を通じて、2 種類のオブジェクト ストレージとストリームの構造化コレクションとして 1 つのファイル エンティティを処理する方法を定義することで、ソリューションを提供します。 これにより、ユーザーは複合ファイルを、別のオブジェクトの入れ子になった階層ではなく、単一のファイルであるかのように操作および管理できます。
該当する場合
構造化ストレージは、Microsoft COM ベースのオペレーティング システムで使用できます。
対象となる開発者
Structured Storage のドキュメントは、経験豊富な C および C++ プログラマ、および COM ベースのシステム開発者を対象としています。
Structured Storage は主に C および C++ プログラミング言語をサポートしますが、COM ベースのテクノロジでは、インターフェイス ポインターを利用するプログラミング言語もサポートされます。
COM テクノロジをしっかりと理解することは、構造化ストレージの開発上の使用の前提条件です。
実行時の要件
特定の API 要素を使用するために必要なオペレーティング システムの詳細については、 要素のドキュメントの「要件」セクションを参照してください。
このセクションの内容
トピック | 説明 |
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概要 |
構造化ストレージに関する一般的な情報。 |
構造化ストレージの使用 |
構造化ストレージの情報の使用。 |
参照 |
Structured Storage 固有のインターフェイス、関数、構造体、および列挙型のドキュメント。 |
サンプル |
C++ で記述されたコード例。 詳細については、「IStorage の名前」、「プロパティ セット ヘッダー」、「セクション」、「プロパティ セットの格納」、「構造化ストレージの使用」を参照してください。 |