選択範囲とフォーカスのプロパティとメソッド
Microsoft Windows オペレーティング システムで実行されているアプリケーションの多くの要素と同様に、アクセス可能なオブジェクトはキーボード フォーカス を選択 して受け取 ります。 これらの属性を使用すると、ユーザーはアプリケーション要素の操作、値の変更、その他の操作を行えます。
オブジェクトの選択とオブジェクトフォーカスには、いくつかの重要な違いがあります。
- フォーカスのあるオブジェクトは、キーボード入力を受け取るオペレーティング システム全体の 1 つのオブジェクトです。 キーボード フォーカスを持つオブジェクトは、アクティブ ウィンドウまたはアクティブ ウィンドウの子オブジェクトです。
- 選択したオブジェクトは、何らかの種類のグループ操作に参加するようにマークされます。
たとえば、ユーザーはリスト ビュー コントロール内の複数の項目を選択できますが、フォーカスはシステム内の 1 つのオブジェクトにのみ一度に指定されます。 フォーカスされた項目は、選択した項目からのものであることに注意してください。
クライアントは、 IAccessible::get_accFocus を呼び出すことによって、特定のアクセス可能なオブジェクトまたは子要素にフォーカスがあるかどうかを判断します。 クライアントは、 IAccessible::get_accSelection を呼び出して、オブジェクトを選択するか、アクセス可能なオブジェクト内のどの子を選択するかを決定します。 複数の子が選択されているリスト ビュー コントロールなどのオブジェクトの場合、親オブジェクトは IEnumVARIANT インターフェイスをサポートする必要があります。これにより、クライアントは選択した子を列挙できます。
メニューでトリガーされるイベント
Microsoft Active Accessibility では、Microsoft Win32 メニュー API とリソース ファイルで作成された標準メニューが公開されます。 標準メニューと一致するように、カスタム メニューを使用するサーバー は、ユーザーがメニュー項目を強調表示したときに、EVENT_OBJECT_SELECTIONではなく、 EVENT_OBJECT_FOCUSをトリガーします。
注意
Microsoft Active Accessibility では、編集コントロールとリッチ エディット コントロールに含まれるテキストの選択はサポートされていません。テキストは、これらのコントロールの Value プロパティで 1 つの文字列として公開されるためです。
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