Active Directory サービス インターフェイスの使用
Active Directory サービス インターフェイス (ADSI) は、ディレクトリ サービスのクライアント アプリケーションが 1 つのインターフェイス セットを使用して、ADSI 実装を提供する名前空間と通信するための手段を提供します。 ADSI クライアントは、ネットワーク固有の API 呼び出しの代わりに適切に定義された Active Directory サービス インターフェイスを使用して、名前空間のサービスへのアクセスを簡単にします。
Active Directory サービス インターフェイスは、コンポーネント オブジェクト モデル (COM) に準拠し、標準の COM 機能をサポートします。
ADSI には、Java、Microsoft Visual Basic 開発システム、Visual Basic Scripting Edition (VBScript) などの名前バウンド コントローラーに対して Automation に準拠しているインターフェイスが用意されています。 ADSI では、Automation に準拠していないインターフェイスのパフォーマンスを最適化して、C や C++ などの言語環境で使用できるインターフェイスを提供することもできます。
ADSI には、ディレクトリ オブジェクトの管理とクエリをサポートする非自動化インターフェイス IDirectoryObject と IDirectorySearch も用意されています。
さらに、ADSI には独自の OLE DB プロバイダーが用意されているため、ActiveX データ オブジェクトを使用するクライアントを含め、OLE DB を既に使用しているクライアントはディレクトリ サービスに直接クエリを実行できます。
Active Server Pages を使用する Web アプリケーションでは、ADSI を介してディレクトリ サービスへのアクセスをプログラムすることもできます。
ADSI クライアントは、サイト内のすべての ADSI プロバイダーをプログラムで検出し、同じインターフェイスを使用して各名前空間と通信できます。 追加のプロバイダーがインストールされると、ADSI クライアントは新しい名前空間を使用してリコンパイルせずに通信することができます。
このプログラミング ガイドでは、ADSI の仕組みについて説明し、ADSI で特定のタスクを実行するための情報を提供します。 検討されているトピックは、次のとおりです。
- ADSI オブジェクトへのバインディング
- オブジェクトの作成と削除
- ADSI を使用したデータへのアクセスと操作
- ADSI スキーマの使用
- コレクションとグループ
- ADSI オブジェクトの列挙
- Active Directoryの検索
- ADSI セキュリティ モデル
- ADSI 拡張機能
- Exchange での ADSI の使用
- ADSI ユーティリティ インターフェイス
- Java/COM を使用した ADSI のプログラミング