STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA構造体 (winioctl.h)
IOCTL_STORAGE_QUERY_PROPERTY 要求の入出力のバッファーで提供される、プロトコル固有のデバイス データについて説明します。
構文
typedef struct _STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA {
STORAGE_PROTOCOL_TYPE ProtocolType;
DWORD DataType;
DWORD ProtocolDataRequestValue;
DWORD ProtocolDataRequestSubValue;
DWORD ProtocolDataOffset;
DWORD ProtocolDataLength;
DWORD FixedProtocolReturnData;
DWORD ProtocolDataRequestSubValue2;
DWORD ProtocolDataRequestSubValue3;
DWORD ProtocolDataRequestSubValue4;
} STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA, *PSTORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA;
メンバー
ProtocolType
プロトコルの種類。 このメンバーの値は、 STORAGE_PROTOCOL_TYPE 列挙体で定義されます。
DataType
プロトコル データ型。 データ型は、 STORAGE_PROTOCOL_NVME_DATA_TYPE および STORAGE_PROTOCOL_ATA_DATA_TYPE 列挙で定義されます。
ProtocolDataRequestValue
プロトコル データ要求値。
ProtocolDataRequestSubValue
プロトコル データ要求のサブ値。
ProtocolDataOffset
この構造体の先頭からのデータ バッファーのオフセット。 一般的な値は sizeof(STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA) です。
ProtocolDataLength
プロトコル データの長さ。
FixedProtocolReturnData
返されたデータ。
ProtocolDataRequestSubValue2
ProtocolDataRequestSubValue3
ProtocolDataRequestSubValue4
解説
IOCTL_STORAGE_QUERY_PROPERTYを使用してSTORAGE_PROTOCOL_DATA_DESCRIPTOR内のプロトコル固有の情報を取得する場合は、次のようにSTORAGE_PROPERTY_QUERY構造を構成します。
- STORAGE_PROPERTY_QUERY と STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA 構造体の両方を含むことができるバッファーを割り当てます。
- コントローラー要求の場合は PropertyID フィールドを StorageAdapterProtocolSpecificProperty に、デバイス/名前空間要求の場合は StorageDeviceProtocolSpecificProperty にそれぞれ設定します。
- QueryType フィールドを PropertyStandardQuery に設定します。
- STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA 構造体に必要な値を入力します。 STORAGE_PROTOCOL_SPECIFIC_DATA の先頭は STORAGE_PROPERTY_QUERY の AdditionalParameters フィールドです。
- ProtocolType フィールドを ProtocolTypeNVMe に設定します。
-
DataType フィールドを STORAGE_PROTOCOL_NVME_DATA_TYPE で定義された列挙値に設定します。
- NVMeDataTypeIdentify を使って、コントローラーの識別データまたは名前空間の識別データを取得します。
- NVMeDataTypeLogPage を使って、ログ ページ (SMART/正常性データを含む) を取得します。
- NVMeDataTypeFeature を使って、NVMe ドライブの機能を取得します。
- [ProtocolType] フィールドを ProtocolTypeAta に設定します。
-
DataType フィールドを、STORAGE_PROTOCOL_ATA_DATA_TYPEによって定義された列挙値に設定します。
- ATA ドライブを識別するには、 AtaDataTypeIdentify を使用します。
- ATA ドライブからログ ページを取得するには、 AtaDataTypeLogPage を使用します。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 10 |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2016 |
Header | winioctl.h (Windows.h を含む) |