CoGetObjectContext 関数 (combaseapi.h)

現在のオブジェクトのコンテキストを返します。

構文

HRESULT CoGetObjectContext(
  [in]  REFIID riid,
  [out] LPVOID *ppv
);

パラメーター

[in] riid

コンテキスト オブジェクトに実装されているインターフェイスの ID への参照。

COM アプリケーション内で実行されているオブジェクトの場合は、IID_IComThreadingInfo、IID_IContext、IID_IContextCallbackを使用できます。

COM+ アプリケーション内で実行されているオブジェクトの場合は、IID_IObjectContext、IID_IObjectContextActivity IID_IObjectContextInfo、IID_IContextStateを使用できます。

[out] ppv

コンテキスト オブジェクトの riid によって指定されたインターフェイスへのポインターのアドレス。

戻り値

この関数は、E_OUTOFMEMORYおよびE_UNEXPECTED標準の戻り値と、次の値を返すことができます。

リターン コード 説明
S_OK
オブジェクト コンテキストが正常に取得されました。
E_NOINTERFACE
要求されたインターフェイスが使用できませんでした。
CO_E_NOTINITIALIZED
この関数を呼び出す前に、現在のスレッドで CoInitializeEx 関数を呼び出す必要があります。

注釈

CoGetObjectContext は、呼び出されるオブジェクトのコンテキストを取得し、コンテキスト プロパティの操作に使用できるインターフェイスへのポインターを返します。 コンテキスト プロパティは、COM+ アプリケーション内で実行されている構成済みコンポーネントにサービスを提供するために使用されます。

COM アプリケーション内で実行されているコンポーネントの場合、コンテキスト プロパティへのアクセスには、IComThreadingInfo、IContextIContextCallback の各インターフェイスがサポートされています。

COM+ アプリケーション内で実行されているコンポーネントの場合、コンテキスト プロパティへのアクセスには、IObjectContext、IObjectContextActivityIObjectContextInfoIContextState の各インターフェイスがサポートされています。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー combaseapi.h (Objbase.h を含む)
Library Ole32.lib
[DLL] Ole32.dll

こちらもご覧ください

コンテキストとスレッド モデル