ITransactionContextEx インターフェイス (comsvcs.h)
トランザクションを開始するジェネリック トランザクション オブジェクトの基本的なメソッドを提供します。 このインターフェイスのメソッドを呼び出すことで、1 つのトランザクションで複数の COM+ オブジェクトの作業を作成し、トランザクションを明示的にコミットまたは中止できます。
ITransactionContext と ITransactionContextEx は同じ機能を提供しますが、 ITransactionContextEx とは異なり、 ITransactionContext は Automation と互換性があります。
継承
ITransactionContextEx インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承されます。 ITransactionContextEx には、次の種類のメンバーもあります。
メソッド
ITransactionContextEx インターフェイスには、これらのメソッドがあります。
ITransactionContextEx::Abort 現在のトランザクションに参加しているすべての COM オブジェクトの作業を中止します。 トランザクションは、このメソッドからのリターンで終了します。 (ITransactionContextEx.Abort) |
ITransactionContextEx::Commit 現在のトランザクションに参加しているすべての COM オブジェクトの作業をコミットしようとします。 トランザクションは、このメソッドからのリターンで終了します。 (ITransactionContextEx.Commit) |
ITransactionContextEx::CreateInstance トランザクション コンテキスト オブジェクトによって開始されたトランザクションのスコープ内で実行できる COM オブジェクトを作成します。 (ITransactionContextEx.CreateInstance) |
解説
トランザクション コンテキスト オブジェクトを使用してトランザクションを制御すると、トランザクションを駆動するビジネス ロジックの再利用が制限され、慎重に使用する必要があります。
次の例のように、適切な呼び出しでトランザクション コンテキスト オブジェクトを作成することで、 ITransactionContext インターフェイスへの参照を取得します。
hr = CoCreateInstance(
CLSID_TransactionContextEx,
NULL,
CLSCTX_INPROC,
IID_ITransactionContextEx,
(void**)&m_pTransactionContext);
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | comsvcs.h |