IOleDocumentView::SetRect メソッド (docobj.h)

ビューをアクティブにするビューポートの四角形の座標を設定するか、ビューが現在アクティブ化されているビューポートの座標をリセットします。

構文

HRESULT SetRect(
  [in] LPRECT prcView
);

パラメーター

[in] prcView

ビューポートの座標を含む RECT 構造体へのポインター。

戻り値

このメソッドは、成功したS_OKを返します。 その他の可能な戻り値は次のとおりです。

リターン コード 説明
E_FAIL
操作が失敗しました。

注釈

単一のドキュメント インターフェイス (SDI) アプリケーションの場合、ビューポートはフレーム ウィンドウのクライアント領域から、ツールバー、ステータス バーなどに割り当てられた領域を差し引いた値です。 マルチ ドキュメント インターフェイス (MDI) ウィンドウの場合、ビューポートは MDI ドキュメント ウィンドウのクライアント領域から他のフレーム レベルのユーザー インターフェイス要素を引いた値です。

呼び出し元へのメモ

IOleDocumentView::SetRect または IOleDocumentView::SetRectComplex の呼び出しは、通常、IOleDocumentView::UIActivate の呼び出しに続き、IOleDocumentView::Show の呼び出しに続く、ドキュメント オブジェクトの通常のアクティブ化シーケンスの一部です。

ドキュメント オブジェクトの表示に使用されるウィンドウのサイズが変更されるたびに、コンテナーは IOleDocumentView::SetRect (または IOleDocumentView::SetRectComplex) を呼び出して、ドキュメント ビュー オブジェクトに新しいウィンドウ サイズに合わせてサイズを変更するように指示する必要があります。

実装者へのメモ

ビューポートの座標は、 IOleWindow::GetWindow を使用して取得されるビュー ウィンドウの座標内にあります。 prcView で渡される新しい座標に合わせて、ビュー自体のサイズを変更する必要があります。

このメソッドは [input_sync] 属性で定義されています。つまり、ビュー オブジェクトは、このメソッドの実行中に別のinput_sync以外の RPC 呼び出しを生成したり、実行したりすることはできません。

ドキュメント ビューでは、このメソッドを完全に実装する必要があります。E_NOTIMPLは許容される戻り値ではありません。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー docobj.h

こちらもご覧ください

IOleDocumentView