IOleCommandTarget インターフェイス (docobj.h)
オブジェクトとそのコンテナーがコマンドを相互にディスパッチできるようにします。 たとえば、オブジェクトのツールバーには、 印刷、 印刷プレビュー、 保存、 新規、ズームなどのコマンドのボタンが含 まれている場合があります。
通常のインプレース アクティブ化ガイドラインでは、効率的で標準的なメカニズムを使用してコンテナーにディスパッチできないため、このようなボタンを削除または無効にすることをお勧めします。 同様に、コンテナーはこれまで、 印刷、 ページ設定、 プロパティ などのコマンドをインプレース アクティブ オブジェクトに送信する効率的な手段を持っていませんでした。 このような単純なコマンド ルーティングは、既存の OLE オートメーション標準と IDispatch インターフェイスを使用して処理できましたが、ドキュメント オブジェクトの場合、IDispatch のオーバーヘッドは必要以上です。 IOleCommandTarget インターフェイスは、同じ端を実現するためのより簡単な手段を提供します。
使用可能なコマンドは、グループ内の整数識別子によって定義されます。 グループ自体は GUID で識別されます。 インターフェイスを使用すると、呼び出し元は、グループ内の 1 つ以上のコマンドのサポートを照会し、サポートされているコマンドを オブジェクトに発行できます。
継承
IOleCommandTarget インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承します。 IOleCommandTarget には、次の種類のメンバーもあります。
メソッド
IOleCommandTarget インターフェイスには、これらのメソッドがあります。
IOleCommandTarget::Exec 指定したコマンドを実行するか、コマンドのヘルプを表示します。 |
IOleCommandTarget::QueryStatus ユーザー インターフェイスのイベントによって生成された 1 つ以上のコマンドの状態のオブジェクトを照会します。 |
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | docobj.h |