TCP_INITIAL_RTO_PARAMETERS 構造体 (mstcpip.h)

ソケットで使用する初期再送信タイムアウト (RTO) パラメーターを構成するために 、SIO_TCP_INITIAL_RTO IOCTL によって使用されるデータを指定します。 Windows TCP/IP スタックは、後続の接続試行に対して、この構造体のメンバーの値を優先します。

構文

typedef struct _TCP_INITIAL_RTO_PARAMETERS {
  USHORT Rtt;
  UCHAR  MaxSynRetransmissions;
} TCP_INITIAL_RTO_PARAMETERS, *PTCP_INITIAL_RTO_PARAMETERS;

メンバー

Rtt

初期ラウンド トリップ時間 (RTT) の見積もりをミリ秒単位で提供します。 この値は、再送信タイムアウトを計算するために使用されます。

MaxSynRetransmissions

接続のセットアップが失敗する前に試行される再送信の最大数を指定します。 TCP の再送信動作については、IETF RFC 793 および 2988 に記載されています。

  • 未指定の定義TCP_INITIAL_RTO_UNSPECIFIED_RTTTCP_INITIAL_RTO_UNSPECIFIED_MAX_SYN_RETRANSMISSIONSのいずれかを使用して、システムが未指定のパラメーターに対して管理者が構成した設定を取得できるようにします。
  • これらのフィールドに対してシステムの既定値を選択し、既定の定義 TCP_INITIAL_RTO_DEFAULT_RTTTCP_INITIAL_RTO_DEFAULT_MAX_SYN_RETRANSMISSIONSを使用してこれらの値を指定できます。
  • 定義 TCP_INITIAL_RTO_NO_SYN_RETRANSMISSIONS を使用して、TCP ソケットの SYN 再送信の数を 0 に設定できます (つまり、TCP SYN を再送信しないでください)。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 8 [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2012 [デスクトップ アプリのみ]
Header mstcpip.h

こちらもご覧ください

SIO_TCP_INITIAL_RTO