IStorage::Revert メソッド (objidl.h)

Revert メソッドは、最後のコミット操作以降にストレージ オブジェクトに対して行われたすべての変更を破棄します。

構文

HRESULT Revert();

戻り値

このメソッドは、これらの値のいずれかを返すことができます。

リターン コード 説明
S_OK 元に戻す操作が成功しました。
E_PENDING 非同期ストレージのみ: ストレージのデータの一部またはすべてが現在使用できません。
STG_E_INSUFFICIENTMEMORY メモリ不足のため、元に戻す操作を完了できませんでした。
STG_E_TOOMANYOPENFILES 開いているファイルが多すぎるため、元に戻す操作を完了できませんでした。
STG_E_REVERTED ストレージ オブジェクトは、トランザクション ツリーの上の元に戻す操作によって無効になっています。

注釈

トランザクション モードで開かれたストレージ オブジェクトの場合、 IStorage::Revert メソッドは、このストレージ オブジェクトに対するコミットされていない変更、または入れ子になった要素からこのストレージ オブジェクトにコミットされた変更を破棄します。

このメソッドが戻った後、元に戻されたストレージ オブジェクトから開かれた既存の要素 (サブストレージまたはストリーム) は無効になり、使用できなくなります。 IUnknown::Release 以外の呼び出しでこれらの元に戻された要素を指定すると、エラーが返STG_E_REVERTED

このメソッドは、ダイレクト モードで開かれたストレージ オブジェクトには影響しません。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー objidl.h
Library Uuid.lib
[DLL] Ole32.dll

こちらもご覧ください

IStorage - 複合ファイルの実装

IStorage::Commit