IN_PKTINFO 構造体 (ws2ipdef.h)
in_pktinfo構造体は、受信したパケット アドレス情報を格納するために使用され、受信パケットに関する情報を返すために Windows によって使用されます。また、パケットの送信に使用するローカル IPv4 アドレスを指定することもできます。
構文
typedef struct in_pktinfo {
IN_ADDR ipi_addr;
ULONG ipi_ifindex;
} IN_PKTINFO, *PIN_PKTINFO;
メンバー
ipi_addr
LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数と共に使用した場合の、受信パケットの IP ヘッダーからの宛先 IPv4 アドレス。 WSASendMsg 関数で使用する場合に IP ヘッダーで設定するローカル ソース IPv4 アドレス。
ipi_ifindex
LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数と共に使用されたときにパケットが受信されたインターフェイス。 WSASendMsg 関数と共に使用する場合にパケットを送信するインターフェイス。
解説
IP_PKTINFO ソケット オプションが SOCK_DGRAM 型またはSOCK_RAW型のソケットに設定されている場合、LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数によって返されるコントロール データ オブジェクトの 1 つに、受信したパケット アドレス情報を格納するために使用されるin_pktinfo構造体が含まれます。
SOCK_DGRAMタイプまたはSOCK_RAWの IPv4 ソケットでは、アプリケーションは WSASendMsg 関数で送信するために使用するローカル IP アドレスを指定できます。 WSAMSG 構造体で WSASendMsg 関数に渡される制御データ・オブジェクトの 1 つに、送信に使用するローカル IPv4 アドレスを指定するために使用されるin_pktinfo構造が含まれている場合があります。
Windows Vista 以降用にリリースされた Microsoft Windows ソフトウェア開発キット (SDK) では、ヘッダー ファイルのorganizationが変更され、in_pktinfo構造は Ws2tcpip.h ヘッダー ファイルに自動的に含まれる Ws2ipdef.h ヘッダー ファイルで定義されます。 Ws2ipdef.h ヘッダー ファイルを直接使用しないでください。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows XP (デスクトップ アプリのみ) |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ) |
Header | ws2ipdef.h (Ws2tcpip.h を含む) |