Trend Micro
Trend Micro は、サイバー セキュリティのグローバル リーダーであり、世界中でデジタル情報の交換を安全に行えるように支援しています。 ますます結びつきが強くなる世界で、企業、政府、消費者向けの弊社の革新的なソリューションは、データ センター、クラウド環境、ネットワーク、エンドポイントに対して階層型のセキュリティを提供しています。
弊社は、セキュリティ分野だけでなく、システムのメンテナンスや最適化など、他の領域でも新たな機会を模索しています。 たとえば、Cleaner One という革新的なアプリを開発しています。これはユーザーがより多くの空きディスク領域(ジャンク ファイル、大きなファイル、複製ファイルなどの削除により)を利用できるようにし、コンピュータのパフォーマンスを最適化します。 現在、Cleaner One には Microsoft Store とオンラインの 2 つの配布チャネルがあります。
開発中、いくつかの課題に直面しましたが、新しい Windows 開発テクノロジを使用して最終的に解決しました。
以前、Cleaner One の Microsoft Store バージョンはユニバーサル Windows プラットフォフォーム用(UWP)に開発され、オンライン バージョンは Win32 技術を採用したデスクトップ アプリケーションでした。 2 つの異なるコード分岐を維持することは困難でした。 両方の分岐を統合するために、Electron と Windows のパッケージ作成 (デスクトップ ブリッジ) を選択して適用しました。これは大成功でした。 さらに、C++/WinRT を活用することにより、Windows 10 の "Windows トースト通知" と "スタートアップ タスク" API を統合バージョンに実装できました。
Cleaner One には、Electron によってパッケージ サイズが大きな Chromium エンジンが含まれているため、パッケージ全体のダウンロードやアップグレードが、ネットワーク接続の問題がある場合は特に困難になります。 MSIX は Windows の最新のパッケージ作成方法であり、増分アップグレードもサポートしているため、MS Windows AppConsult の助けを得て、MSIX の実装に着手しました。これは、増分アップグレードだけでなく、DevOps パイプラインでの CI/CD の簡素化にも大いに役立っています。 現在、Windows の最新のパッケージ化を弊社の環境でスムーズに実行できています。 同時に、オンライン バージョンの製品パッケージでも、MSIX のメリットが得られています。
これらのテクノロジのおかげで、ユーザーを支援でき、アクイジションも改善されました。
- Windows のパッケージ作成を活用することにより、Microsoft Store バージョンとオンライン バージョンのコード分岐を統一した。
- "Windows トースト通知" API を統合することにより、一貫性のあるより優れたユーザー エクスペリエンスを、少ない干渉で提供できるようになった。
- "スタートアップ タスク" API を統合することにより、Cleaner One を有効または無効にするオプションをユーザーに提供できた。 以前は、アプリの自動起動を制御する機能に関してユーザーから多くの要望が寄せられていた。
- MSIX を使用することにより、製品を展開時に最新化し、ユーザーのアップグレード エクスペリエンスを向上し、DevOps パイプラインを適切に簡素化できる。
"MSIX と WinRT は、どちらも素晴らしい技術です。 MSIX により、Microsoft Store バージョンとオンライン バージョンのフォーマットが統合されたため、開発者にとってパッケージ化と展開が容易になりました。 さらに MSIX を活用して、展開プロセスを強化できることを期待しています。 Win32 API と比較して、C++/WinRT はオブジェクト指向で、強力でありながら、理解しやすくなっています。 さらに重要なのは、UWP アプリをサポートするだけでなく、従来の Windows アプリで最新の Windows 10 の技術を使えるということです。" - 開発者リーダー、Trend Micro