MSIX Core をサポートするように既存の MSIX パッケージを更新する

MSIX Core を使用して MSIX パッケージをデプロイする前に、まず MSIX パッケージ マニフェストを更新する必要があります。

MSIX としてパッケージ化されたアプリには、そのデプロイ先のオペレーティング システムと互換性がなければなりません。 MSIX パッケージ マニフェストには、MSIXCore.Desktop という名前で MinVersion がオペレーティング システムのビルド番号と一致する適切な TargetDeviceFamily が含まれている必要があります。 また、MSIX をネイティブにサポートするオペレーティング システムにアプリが適切にデプロイされるよう、Windows 10 バージョン 1709 以降の適切なエントリも追加してください。

次の例では、Windows 7 SP1 が最小バージョンとして指定されています。

  <Dependencies>
    <TargetDeviceFamily Name="MSIXCore.Desktop" MinVersion="6.1.7601.0" MaxVersionTested="10.0.10240.0" />
    <TargetDeviceFamily Name="Windows.Desktop" MinVersion="10.0.16299.0" MaxVersionTested="10.0.18362.0" />
  </Dependencies>

MSIXCore.Desktop アプリはすべて、デスクトップ エクスペリエンス ベースのオペレーティング システムを使用した同じビルド番号の Windows Server にデプロイされます。 サーバー オペレーティング システムのみを対象にしたアプリの場合は、MSIXCore.Server という名前で TargetDeviceFamily を指定します。 Windows Server Core へのデプロイはサポートされません。

MSIX Packaging Tool パッケージ エディターを使用してマニフェストを更新する

既存の MSIX パッケージがある場合、MSIX Packaging Tool を使用してパッケージを更新すれば、再度パッケージ化しなくても MSIX Core をサポートできます。 この作業は、パッケージ エディターを使用し、2 とおりの方法で行うことができます。

  1. MSIX Packaging Tool アプリを開きます
  2. パッケージ エディターを選択します
  3. [参照] をクリックしてパッケージを探します
  4. [Open package] (パッケージを開く) をクリックします。

[方法 1] チェック ボックスとドロップダウンを使用してサポートを追加する

  1. [MSIX Core Support] (MSIX Core サポート) で、[Add support for MSIX Core to this package] (このパッケージに MSIX コアのサポートを追加する) チェック ボックスをオンにします
  2. このパッケージでサポートしたい Windows バージョンを選択します

[方法 2] マニフェスト ファイルに手動で追加する

  1. [マニフェスト ファイル] で、[ファイルを開く] をクリックします
  2. パッケージのマニフェストが表示されます。 [依存関係] で、ターゲット デバイス ファミリーとして MSIX Core を追加します (上記参照)
  3. マニフェストを保存して閉じます
  4. パッケージに再署名します
  5. [保存] をクリックし、パッケージをインクリメントするかどうかを選択します

MSIX Packaging Tool を使用して変換中に MSIX Core サポートを追加する

バージョン 1.2020.402.0 以降では、MSIX Packaging Tool で生成される各 MSIX パッケージに MSIX Core サポートを追加できます。

すべての MSIX パッケージに MSIX Core サポートを追加する

  1. MSIX Packaging Tool アプリを開きます
  2. 右上の歯車を選択して [設定] にアクセスします
  3. [Tool Defaults] (ツールの既定) で、[Add support for MSIX Core when generating a package] (パッケージの生成時に MSIX Core のサポートを追加する) チェック ボックスをオンにします。
  4. 既定でサポートしたい Windows バージョンを選択します
  5. 設定の保存

ワークフロー中、個別のパッケージに MSIX Core サポートを追加する

MSIX Core サポートを既定の設定としていない場合は、既存のインストーラーの変換中、生成中のパッケージに MSIX Core サポートを追加するよう選択できます。 指定した既定の設定を上書きすることもできます。

  1. 変換の [パッケージ情報] ステップで、[Add support for MSIX Core to this package] (このパッケージに MSIX コアのサポートを追加する) チェック ボックスをオンにします
  2. このパッケージでサポートしたい Windows バージョンを選択します
  3. 続けて変換処理を行います

MSIX Core でサポートされる Windows バージョン

名前 バージョン
Windows 7 SP 1 6.1.7601.0
Windows 8.1 (Update 1) 6.3.9600.0
Windows 10 2015 LTSB (1507) 10.0.10240.0
Windows 10 2016 LTSB (1607) 10.0.14393.0
Windows Server 2008 R2 6.1.7601.0
Windows Server 2012 6.2.9200.0
Windows Server 2012 R2 6.3.9600.0
Windows Server 2016 10.0.14393.0