__InstanceDeletionEvent クラス

__InstanceDeletionEvent システム クラスは、インスタンス削除イベントを報告します。これは、インスタンスが名前空間から削除されたときに生成される組み込みイベントの一種です。

次の構文は、マネージド オブジェクト フォーマット (MOF) コードを簡素化しており、継承されたすべてのプロパティを含んでいます。 プロパティは、MOF 順ではなくアルファベット順で一覧表示されています。

構文

class __InstanceDeletionEvent : __InstanceOperationEvent
{
  uint8  SECURITY_DESCRIPTOR[];
  object TargetInstance;
  uint64 TIME_CREATED;
};

メンバー

__InstanceDeletionEvent クラスには、次の種類のメンバーがあります。

プロパティ

__InstanceDeletionEvent クラスには、次のプロパティがあります。

SECURITY_DESCRIPTOR

データ型: uint8 配列

アクセスの種類: 読み取り専用

イベントを受信できるユーザーをイベント プロバイダーが判断するために使用される記述子。 このプロパティは、__Event から継承されます。

TargetInstance

データ型: object

アクセスの種類: 読み取り専用

削除されたインスタンスのコピー。 このプロパティは、__InstanceOperationEvent から継承されます。

TIME_CREATED

データ型: uint64

アクセスの種類: 読み取り専用

イベントが生成された時刻を示す一意の値。 これは、1601 年 1 月 1 日以降を 100 ナノ秒間隔の数で表す 64 ビット値です。 この情報の形式は協定世界時 (UTC) です。 このプロパティは、__Event から継承されます。

スクリプトでの uint64 値の使用の詳細については、「WMI でのスクリプト作成」を参照してください。

解説

__InstanceDeletionEvent クラスは、__InstanceOperationEvent から派生しています。

リソースの削除: __InstanceDeletionEvent

特定のウイルス対策スキャナー プログラムがコンピューター上で引き続き実行されるようにしたい場合は、コンピューター上のプロセスを監視するスクリプトを作成して、いずれかのプロセスが停止するかどうかを確認することができます。

リソースの削除の通知を要求し、組み込みイベントを使用する通知クエリではすべて、次のような構文が使用されます。

SELECT * FROM __InstanceDeletionEvent WHERE TargetInstance ISA 'Win32_Process' and TargetInstance.Name = 'notepad.exe'

TechNet ギャラリーにあるプロセス削除イベントの監視 VBScript コード サンプルでは、__InstanceDeletionEvent を使用して、Win32_Process での WMI インスタンス削除イベントの最初の発生を監視します。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント
Windows Vista
サポートされている最小のサーバー
Windows Server 2008
名前空間
すべての WMI 名前空間

関連項目

__InstanceOperationEvent

WMI システム クラス