Matrix3x2F::Rotation メソッド (d2d1helper.h)

指定した角度と中心点を持つ回転変換を作成します。

構文

Matrix3x2F Rotation(
  FLOAT         angle,
  D2D1_POINT_2F center
);

パラメーター

angle

型: FLOAT

回転角度を度単位で指定します。 正の角度を指定すると時計回りの回転が作成され、負の角度では反時計回りの回転が作成されます。

center

種類: D2D1_POINT_2F

回転が実行されるポイント。

戻り値

種類: Matrix3x2F

新しい回転変換。

注釈

このメソッドを呼び出すときに、オブジェクトを回転させる centerPoint と回転 角度 を度単位で指定します。 次の図は、中心点を中心に 45 度回転した四角形を示しています。

元の四角形の中心を中心に時計回りに 45 度回転した四角形の図

次の例では 、D2D1::Matrix3x2F::Rotation メソッドを使用して、四角形の中心を中心に 45 度時計回りに回転し、その行列をレンダー ターゲットの SetTransform メソッドに渡す回転行列を作成します (m_pRenderTarget)。

次の図は、前の回転変換を正方形に適用した場合の効果を示しています。 元の四角形は点線で、回転した四角形は実線の輪郭です。

元の四角形の中心を中心に 45 度回転した四角形の図
    // Create a rectangle.
    D2D1_RECT_F rectangle = D2D1::Rect(438.0f, 301.5f, 498.0f, 361.5f);

    // Draw the rectangle.
    m_pRenderTarget->DrawRectangle(
        rectangle,
        m_pOriginalShapeBrush,
        1.0f,
        m_pStrokeStyleDash
        );

    // Apply the rotation transform to the render target.
    m_pRenderTarget->SetTransform(
        D2D1::Matrix3x2F::Rotation(
            45.0f,
            D2D1::Point2F(468.0f, 331.5f))
        );

    // Fill the rectangle.
    m_pRenderTarget->FillRectangle(rectangle, m_pFillBrush);

    // Draw the transformed rectangle.
    m_pRenderTarget->DrawRectangle(rectangle, m_pTransformedShapeBrush);


この例では、コードは省略されています。 変換の詳細については「変換の概要」を参照してください。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 7、Windows Vista SP2 と Windows Vista 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリ |UWP アプリ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー d2d1helper.h
Library D2d1.lib
[DLL] D2d1.dll

こちらもご覧ください

Matrix3x2F