IDCompositionVisual::SetBorderMode メソッド (dcomp.h)

BorderMode プロパティを設定します。このプロパティは、このビジュアルに関連付けられたビットマップとクリップのエッジを作成する方法、またはこのビジュアルにルート化されたサブツリー内のビジュアルを構成する方法を指定します。

構文

HRESULT SetBorderMode(
  [in] DCOMPOSITION_BORDER_MODE borderMode
);

パラメーター

[in] borderMode

種類: DCOMPOSITION_BORDER_MODE

使用する罫線モード。

戻り値

型: HRESULT

関数が成功した場合は、S_OK を返します。 そうでない場合は、HRESULT エラー コードを返します。 エラー コードの一覧については、「 DirectComposition エラー コード 」を参照してください。

解説

境界線モードは、ビットマップの変換時にビットマップの端がどのように構成されるかに影響します。これにより、エッジが正確に軸揃えではなく、正確なピクセル境界に配置されます。 また、角が丸いクリップの角や、エッジが正確に軸揃えではなく、正確なピクセル境界で変換されるクリップの端でコンテンツをクリップする方法にも影響します。

既定では、ビジュアルは親ビジュアルの境界線モードを継承し、親ビジュアルの境界線モードを継承する場合もあります。 ビジュアルに対してこのメソッドが呼び出されない場合、またはこのメソッドが DCOMPOSITION_BORDER_MODE_INHERIT で呼び出される場合、ビジュアルは既定の境界線モード 使用します。 境界モードを設定するビジュアルがない場合、ビジュアル ツリー全体の既定値はエイリアスレンダリングであり、ビジュアル品質は最も低くなりますが、最高のパフォーマンスが提供されます。

borderMode パラメーターがDCOMPOSITION_BORDER_MODE_INHERIT以外の場合、このビジュアルのビットマップとクリップは、指定された境界線モードで構成されます。 さらに、この境界線モードは、現在のビジュアルの子の新しい既定値になります。 つまり、このビジュアルの子の境界線モードが変更されていないか、明示的に DCOMPOSITION_BORDER_MODE_INHERITに設定されている場合、子ビジュアルのビットマップとクリップは、このビジュアルの境界線モードを使用して構成されます。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows 8 [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2012 [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー dcomp.h
Library Dcomp.lib
[DLL] Dcomp.dll

関連項目

IDCompositionVisual