Graphics::SetClip(HRGN,CombineMode) メソッド (gdiplusgraphics.h)

Graphics::SetClip メソッドは、この Graphics オブジェクトのクリッピング領域を、それ自体と Windows グラフィックス デバイス インターフェイス (GDI) 領域の組み合わせである領域に更新します。

構文

Status SetClip(
  [in] HRGN        hRgn,
  [in] CombineMode combineMode
);

パラメーター

[in] hRgn

種類: HRGN

この Graphics オブジェクトのクリッピング領域と組み合わせる GDI 領域へのハンドル。 これは、レガシ コード用に提供されます。 新しいアプリケーションでは、最初のパラメーターとして Region オブジェクトを渡す必要があります。

[in] combineMode

種類: CombineMode

省略可能。 GDI 領域をこの Graphics オブジェクトのクリッピング領域と組み合わせる方法を指定する CombineMode 列挙体の要素。 既定値は CombineModeReplace です。

戻り値

種類: 状態

メソッドが成功した場合は、 Status 列挙体の要素である Ok を返します。

メソッドが失敗した場合は、 Status 列挙体の他の要素のいずれかを返します。

解説

このメソッドは、 hRgn で指定された GDI 領域が既にデバイス単位にあることを前提としているため、GDI 領域の座標は変換されません。

次の例では、GDI 領域を使用してクリッピング領域を更新します。

VOID Example_SetClip2(HDC hdc)
{
   Graphics graphics(hdc);

   // Create a Region object, and get its handle.
   Region region(Rect(0, 0, 100, 100));
   HRGN hRegion = region.GetHRGN(&graphics);

   // Set the clipping region with hRegion.
   graphics.SetClip(hRegion);

   // Fill a rectangle to demonstrate the clipping region.
   graphics.FillRectangle(&SolidBrush(Color(255, 0, 0, 0)), 0, 0, 500, 500);
}

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows XP、Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー gdiplusgraphics.h (Gdiplus.h を含む)
Library Gdiplus.lib
[DLL] Gdiplus.dll

関連項目

クリッピング

領域でのクリッピング

CombineMode

GetClipBounds メソッド

グラフィックス

Graphics::GetClip

Graphics::IsClipEmpty

Graphics::ResetClip

IntersectClip メソッド

TranslateClip メソッド