ITextSelection::TypeText メソッド (tom.h)

この選択時に bstr によって指定された文字列を、他のユーザーが入力したかのように入力します。 これは基になる SetText メソッドに似ていますが、オートコレクトやスマート クォートなどの Insert/Overtype キーの状態と UI 設定に依存します。

構文

HRESULT TypeText(
  BSTR bstr
);

パラメーター

bstr

種類: BSTR

この選択範囲に入力する文字列。

戻り値

種類: HRESULT

メソッドは HRESULT 値を返します。 メソッドが成功すると、 S_OKが返されます。 メソッドが失敗した場合は、次のいずれかのエラー コードが返されます。 COM エラー コードの詳細については、「COM でのエラー処理」を参照してください。

リターン コード 説明
E_ACCESSDENIED
テキストは書き込み保護されています。
E_INVALIDARG
bstr が null です。
E_OUTOFMEMORY
メモリが不足しています。

注釈

このメソッドは、この選択時に bstr によって指定された文字列を、他のユーザーが入力したかのように型指定します。 TypeText を使用すると、SendMessage 関数を介して文字を送信するよりも高速ですが、SetText を使用するよりも遅くなります。

TypeText は基になる SetText メソッドに似ていますが、オートコレクトやスマート クォートなどの Insert/Overtype キーの状態と UI 設定に依存します。 たとえば、生成されていない選択範囲を削除し、挿入ポイントで文字列 bstr を挿入ポイントに挿入または上書きします (Insert/Overtype キーの状態に応じて、SetFlags メソッドを参照)。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows Vista [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー tom.h
[DLL] Msftedit.dll

関連項目

概念

ITextSelection

その他のリソース

リファレンス

SendMessage

SetFlags

Settext

Text オブジェクト モデル