IUIAutomationTreeWalker::NormalizeElementBuildCache メソッド (uiautomationclient.h)

ツリー ビューで指定された Microsoft UI オートメーション要素に最も近い先祖要素を取得し、要求されたプロパティとコントロール パターンをプリフェッチして、プリフェッチされた項目をキャッシュに格納します。

構文

HRESULT NormalizeElementBuildCache(
  [in]          IUIAutomationElement      *element,
  [in]          IUIAutomationCacheRequest *cacheRequest,
  [out, retval] IUIAutomationElement      **normalized
);

パラメーター

[in] element

種類: IUIAutomationElement*

正規化を開始する要素へのポインター。

[in] cacheRequest

種類: IUIAutomationCacheRequest*

返される要素にキャッシュするプロパティとコントロール パターンを指定するキャッシュ要求へのポインター。

[out, retval] normalized

種類: IUIAutomationElement**

ツリー ビューで指定された要素に最も近い先祖要素へのポインターを受け取ります。

戻り値

型: HRESULT

このメソッドは、成功すると S_OK を返します。 そうでない場合は、HRESULT エラー コードを返します。

解説

要素は、ビュー条件を満たす要素 ( IUIAutomationTreeWalker::Condition の以前の呼び出しで指定) に達するまで、ツリー内の先祖チェーンを上に移動することによって正規化されます。 ルート要素に到達すると、ビュー条件を満たさない場合でも、ルート要素が返されます。

このメソッドは、ヒット テストによって UI オートメーション要素への参照を取得するアプリケーションに役立ちます。 アプリケーションでは、特定の種類の要素のみを操作する必要があり、 IUIAutomationTreeWalker::NormalizeElement を使用して、最初に取得された要素 (たとえば、スクロール バーが入力フォーカスを取得した場合) に関係なく、対象の要素 (コンテンツ要素など) のみが最終的に取得されるようにすることができます。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows 7、Windows Vista SP2 と Windows Vista 用プラットフォーム更新プログラム、WINDOWS XP SP3 と Windows Vista 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用プラットフォーム更新プログラム、WINDOWS Server 2003 SP2 および Windows Server 2008 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリのみ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー uiautomationclient.h (UIAutomation.h を含む)