IVssBackupComponents::AbortBackup メソッド (vsbackup.h)

AbortBackup メソッドは、バックアップ操作が終了したことを VSS に通知します。

このメソッドは、 IVssBackupComponents::StartSnapshotSet でシャドウ コピー セットを作成した後、および IVssBackupComponents::D oSnapshotSet が返される前に、バックアップ操作が終了する場合に呼び出す必要があります。

AbortBackup が呼び出され、シャドウ コピーまたはバックアップ操作が進行中でない場合は無視されます。

構文

HRESULT AbortBackup();

戻り値

このメソッドの有効なリターン コードを次に示します。

説明
S_OK
クエリ操作が成功しました。
E_OUTOFMEMORY
呼び出し元がメモリ不足またはその他のシステム リソースです。
VSS_E_BAD_STATE
バックアップ コンポーネント オブジェクトが初期化されていません。
VSS_E_UNEXPECTED
予期しないエラー。 エラー コードはエラー ログ ファイルに記録されます。 詳細については、「 VSS でのイベントとエラーの処理」を参照してください。

Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows XP: この値は、Windows Server 2008 R2 および Windows 7 まではサポートされません。 代わりに、E_UNEXPECTEDが使用されます。

解説

AbortBackup は Abort イベントを生成します。 Abort イベントは、 CVssWriter::OnAbort メソッドを介して各ライターの各インスタンスによって処理されます。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows XP (デスクトップ アプリのみ)
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー vsbackup.h (VsBackup.h、Vss.h、VsWriter.h を含む)
Library VssApi.lib

関連項目

IVssAsync::Cancel

IVssBackupComponents

IVssBackupComponents::BackupComplete

IVssBackupComponents::D oSnapshotSet

IVssBackupComponents::P repareForBackup

IVssBackupComponents::StartSnapshotSet