SECURITY_QUALITY_OF_SERVICE 構造体 (winnt.h)
SECURITY_QUALITY_OF_SERVICE データ構造には、クライアントの偽装をサポートするために使用される情報が含まれています。 クライアントは、サーバーに接続するときにこの情報を指定できます。この情報は、サーバーがクライアントを偽装できるかどうかを判断し、その場合は、どの程度まで偽装できるかを決定します。
構文
typedef struct _SECURITY_QUALITY_OF_SERVICE {
DWORD Length;
SECURITY_IMPERSONATION_LEVEL ImpersonationLevel;
SECURITY_CONTEXT_TRACKING_MODE ContextTrackingMode;
BOOLEAN EffectiveOnly;
} SECURITY_QUALITY_OF_SERVICE, *PSECURITY_QUALITY_OF_SERVICE;
メンバー
Length
この構造体のサイズをバイト単位で指定します。
ImpersonationLevel
クライアントに関してサーバーに提供される情報と、サーバーがクライアントを表す (偽装する) 方法を指定します。 セキュリティ偽装レベルは 、サーバー プロセスがクライアント プロセスに代わって動作できる程度を制御します。 このメンバーは、 SECURITY_IMPERSONATION_LEVEL 列挙型の値です。
ContextTrackingMode
サーバーにクライアントのセキュリティ コンテキストのスナップショットを指定するか (静的追跡と呼ばれます)、クライアントのセキュリティ コンテキスト (動的追跡と呼ばれる) の変更を追跡するように継続的に更新するかを指定します。 SECURITY_STATIC_TRACKING値は静的追跡を指定し、SECURITY_DYNAMIC_TRACKING値は動的追跡を指定します。 すべての通信メカニズムが動的追跡をサポートしているわけではありません。そうでないものは、既定で静的追跡に設定されます。
EffectiveOnly
サーバーが、クライアントのセキュリティ コンテキストに含まれる 特権 とグループを有効または無効にできるかどうかを指定します。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows XP (デスクトップ アプリのみ) |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ) |
Header | winnt.h (Windows.h を含む) |