COM+ アプリケーションの種類
COM+ アプリケーションの 4 つの基本的な種類を次に示します。
- サーバー アプリケーション COM+ サーバー アプリケーション は、独自のプロセスで実行されます。 サーバー アプリケーションは、すべての COM+ サービスをサポートできます。
- ライブラリ アプリケーション。 COM+ ライブラリ アプリケーション は、それを作成するクライアントのプロセスで実行されます。 具体的には、ライブラリ アプリケーションのコンポーネントは常に作成者のプロセスに読み込まれます。 ライブラリ アプリケーションは、サーバー プロセスに明示的に関連付けされていません。 ロールベースのセキュリティを使用できますが、リモート アクセスやキューに登録されたコンポーネントはサポートされません。
- アプリケーション プロキシ アプリケーション プロキシ は、クライアントがサーバー アプリケーションにリモートでアクセスできるようにする登録情報を含むファイルのセットです。 クライアント コンピューターで実行すると、アプリケーション プロキシ ファイルは、CLSID、ProgID、RemoteServerName、マーシャリング情報など、COM+ サーバー アプリケーションに関する情報をクライアント コンピューターに書き込みます。 その後、サーバー アプリケーションにクライアント コンピューターからリモートでアクセスできます。
- COM+ プレインストール アプリケーション COM+ には、内部関数を処理するプレインストール済みアプリケーションのセットが含まれています。 プレインストールされているアプリケーションは、コンポーネント サービス管理ツールの COM+ アプリケーション フォルダーに一覧表示されますが、変更または削除することはできません。 これらのアプリケーションには、次のようなものがあります。
- .NET ユーティリティ
- アナライザー コントロール パブリッシャー アプリケーション
- COM+ Explorer
- COM+ QC 配信不能キュー リスナー
- COM+ ユーティリティ
- IIS インプロセス アプリケーション
- IIS アウトプロセス プールされたアプリケーション
- システム アプリケーション
メモ
Windows Server 2003 の時点では、システム アプリケーションが無効になっている場合でも、COM+ アプリケーションを実行できます。 COM+ アプリケーションは実行されますが、通常はシステム アプリケーションによって提供されるサービスはありません。 これらのサービスには、コンポーネント サービス管理ツールの使用とシステム イベントの追跡が含まれます。
また、Windows Server 2003 の時点では、COM+ システム アプリケーションの認証機能には、EOAC_DISABLE_AAA値が含まれています。 この値は、アクティブ化アクティブ化 (AAA) のアクティブ化を無効にする値で、システム アプリケーションの 起動時に CoInitializeSecurity 関数と共に使用されます。 認証機能を EOAC_DISABLE_AAA に設定すると、特権アカウント (LocalSystem など) で実行されるアプリケーションは、その ID が信頼されていないコンポーネントの起動に使用されるのを防ぐことができます。