記憶域エンジンの拡張可能なエラー
適用対象: Windows |Windows Server
記憶域エンジンの拡張可能なエラー
Extensible Storage Engine (ESE) API によって返される可能性のあるすべてのエラーは、 JET_ERR データ型によって定義されます。 この API に対して定義されているエラー フラグの一覧については、「 Extensible Storage Engine Error Codes」を参照してください。
ESE API ドキュメント全体を通して、最も重要なエラーのみが文書化されています。 これらのエラーは、通常、API の使用エラーまたは非常に重要なエラー状態を表します。 これらの ESE API は、API ごとに文書化されていない他のエラーも返す可能性があることに注意してください。 このような場合、呼び出し元は、API によって返される他のエラーと同様に、単にエラーを処理する必要があります。 その後、特定のエラー値をトレースなどの診断目的で使用できます。
一般に、0 より大きい値は警告として解釈する必要があります。0 の値は成功として解釈し、0 未満の値はエラーとして解釈する必要があります。 これらの値の他のパターン (値の範囲など) は、アプリケーションによって依存されるべきではありません。
ESE は、より深刻なエラーの一部を検出すると、エラーの詳細を含むイベント ログ エントリを作成します。 ログ記録のレベルは、 イベント ログ パラメーターによって制御できます。
一部のアプリケーションでは、 JET_ERRを HRESULT として返す機能が必要です。 次の C++ の例は、その変換を行う方法を示しています。
#ifndef FACILITY_JET_ERR
#define FACILITY_JET_ERR 0xE5E
#endif
#ifndef HRESULT_FROM_JET_ERR
#define HRESULT_FROM_JET_ERR( __err )
(
( __err ) == JET_errSuccess ?
S_OK :
(
( __err ) == JET_errOutOfMemory ?
E_OUTOFMEMORY :
MAKE_HRESULT
(
(
( __err ) < 0 ?
SEVERITY_ERROR :
SEVERITY_SUCCESS
),
FACILITY_JET_ERR,
(
( __err ) < 0 ?
-( __err ) :
( __err )
)
& 0xFFFF
)
)
)
#endif
エラー処理用のシステム パラメーターの構成については、「エラー 処理パラメーター」を参照してください。