既定の変換

アプリケーションが DC を作成し、GDI 描画または出力関数の呼び出しをすぐに開始するたびに、既定のページ空間からデバイス空間、およびデバイス領域からクライアント領域への変換が利用されます。 アプリケーションが最初に SetGraphicsMode 関数を呼び出してモードをGM_ADVANCEDに設定してから SetWorldTransform 関数を呼び出すまで、ページ間空間変換は行えません。

MM_TEXT (既定のページ領域からデバイス空間への変換) を使用すると、1 対 1 のマッピングが行われます。つまり、ページ空間内の特定のポイントは、デバイス空間内の同じポイントにマップされます。 前述のように、この変換はマトリックスでは指定されません。 代わりに、ビューポートの幅をウィンドウの幅で割り、ビューポートの高さをウィンドウの高さで割ります。 既定の場合、ビューポートの寸法は 1 ピクセル x 1 ピクセルで、ウィンドウの寸法は 1 ページ単位で 1 ページ単位です。

物理デバイス (クライアント領域、デスクトップ、またはプリンター 用紙) へのデバイス領域変換では、常に 1 対 1 のマッピングが行われます。つまり、デバイス空間内の 1 つのユニットは、クライアント領域、デスクトップ、またはページ上の 1 つのユニットと常に同じです。 この変換の唯一の目的は翻訳です。これにより、そのウィンドウがデスクトップ上のどこに移動されても、アプリケーションのウィンドウに出力が正しく表示されます。

MM_TEXTの固有の側面の 1 つは、ページ空間内の y 軸の向きです。 MM_TEXTでは、正の y 軸は下方向に拡張され、負の y 軸は上方向に拡張されます。