RasAdminReleaseIpAddress コールバック関数

[RasAdminReleaseIpAddress 関数は、Windows NT 4.0 で使用でき、以降のバージョンでは使用できません。 代わりに、 MprAdminReleaseIpAddress を使用します。

RasAdminReleaseIpAddress 関数は、サードパーティの RAS サーバー管理 DLL によってエクスポートされるアプリケーション定義関数です。 RAS はこの関数を呼び出して、リモート クライアントが切断され、IP アドレスを解放する必要があることを DLL に通知します。

構文

void CALLBACK RasAdminReleaseIpAddress(
  _In_ WCHAR  *lpszUserName,
  _In_ WCHAR  *lpszPortName,
  _In_ IPADDR *pipAddress
);

パラメーター

lpszUserName [in]

RasAdminGetIpAddressForUser 関数を使用して以前に IP アドレスを取得したリモート ユーザーの名前を指定する、null で終わる Unicode 文字列へのポインターを指定します。

lpszPortName [in]

lpszUserName で指定されたユーザーが接続されているポートの名前を指定する、null で終わる Unicode 文字列へのポインター。

pipAddress [in]

RasAdminGetIpAddressForUser の以前の呼び出しでこのユーザーに返される IP アドレスを指定する IPADDR 変数へのポインター。

戻り値

この関数の拡張エラー情報はありません。 GetLastError を呼び出さないでください。

解説

RAS サーバーは、lpszUserName パラメーターで指定されたユーザーの RasAdminGetIpAddressForUser の以前の呼び出し中にアプリケーションが bNotifyRelease パラメーターで TRUE を返した場合にのみ、RasAdminReleaseIpAddress 関数を呼び出します。

サードパーティの RAS 管理 DLL のセットアップ プログラムでは、レジストリで次のキーの下に情報を提供することで、DLL を RAS に登録する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE
   SOFTWARE
      Microsoft
         RAS
            AdminDll

DLL を登録するには、このキーの下に次の値を設定します。

値の名前 値データ
DisplayName DLL わかりやすい表示名を含むREG_SZ文字列。
DLLPath DLL 完全なパスを含むREG_SZ文字列。

 

たとえば、ProElectron, Inc. という架空の会社からの RAS 管理 DLL のレジストリ エントリは、次のようになります。

HKEY_LOCAL_MACHINE
   SOFTWARE
      Microsoft
         RAS
            AdminDll

DisplayName: REG_SZ : ProElectron RAS 管理 DLL DLLPath: REG_SZ : C:\nt\system32\ntwkadm.dll

RAS 管理 DLL のセットアップ プログラムには、削除/アンインストール機能も用意されている必要があります。 ユーザーが DLL を削除した場合、セットアップ プログラムは DLL のレジストリ エントリを削除する必要があります。