スマート カード リソース マネージャー

スマート カード リソース マネージャーは、リーダーおよびスマート カードへのアクセスを管理します。 これらのリソースを管理するために、次の機能が実行されます。

  • リソースを識別して追跡します。

  • 複数のアプリケーションにリーダーとリソースを割り当てます。

  • 特定のカードで使用可能なサービスにアクセスするためのトランザクション プリミティブをサポートします。

    Note

    現在のカードはシングル スレッド デバイスであり、1 つの機能を完了するために複数のコマンドの実行が必要になることが多いため、これは重要なポイントとなります。 トランザクションを使用すると、複数のコマンドを中断せずに実行できるため、中間の状態の情報が破損することを防ぐことができます。

     

リソース マネージャーには、リソース マネージャー API を使用して直接アクセスすることも、スマート カード サービス プロバイダーを介して間接的にアクセスすることもできます。

リソース マネージャー API は、リソース マネージャーのサービスに直接アクセスできる Windows 関数のセットです。 API によって提供される Windows 関数の概要については、「スマート カード リソース マネージャー API」を参照してください。 これに対し、スマート カード サービス プロバイダーは COM インターフェイスを使用します。

リソース マネージャー API の Windows 関数の多くは、スマート カード サービス プロバイダーの COM インターフェイスのプロパティとメソッドに相当します。 また、ほとんどのアプリケーション開発者にとって COM の操作が容易になりますが、一部のアプリケーションでは、特定のタスクを実行するために引き続き Windows 関数を使用する必要があります。 たとえば、スマート カード データベース内のリーダーまたはリーダー グループの一覧を操作する必要があるアプリケーションや、リーダーを直接制御する必要があるアプリケーションでは、リソース マネージャー API を使用する必要があります。 これらの機能を提供するサービスは、サービス プロバイダーによって提供される COM ではなく、Windows 関数でのみ利用可能となっています。

windows で リソース マネージャーを実装する方法については、「リソース マネージャーの実装」を参照してください。