ShellFolderViewOC オブジェクト

指定した ShellFolderView オブジェクトによって発生したイベントを、対応する ShellFolderViewOC イベント ハンドラーに転送します。

メンバー

ShellFolderViewOC オブジェクトには、次の種類のメンバーがあります。

イベント

ShellFolderViewOC オブジェクトには、これらのイベントがあります。

Event 説明
EnumDone ShellFolderView オブジェクトがフォルダーの内容の列挙を完了したことを示します。
SelectionChanged ビュー内の 1 つ以上の項目の選択状態が変更されたことを示します。

 

メソッド

ShellFolderViewOC オブジェクトには、これらのメソッドがあります。

メソッド 説明
SetFolderView 指定した ShellFolderView オブジェクトのイベントを、対応する ShellFolderViewOC イベント ハンドラーに転送します。

 

解説

ShellFolderView オブジェクトは、EnumDoneSelectionChanged という 2 つのイベントを発生させます。これは通常、アプリケーションによって処理されます。 ただし、一部のアプリケーションでは、一連の ShellFolderView オブジェクトからのイベントを処理する必要があります。 たとえば、アプリケーションは、ユーザーが一連のフォルダー内を移動できるようにする WebBrowser コントロールをホストする場合があります。 各フォルダーには、関連するイベントを含む独自の ShellFolderView オブジェクトがあります。 これらのイベントの処理は困難な場合があります。

ShellFolderViewOC オブジェクトを使用すると、このようなシナリオでのイベント処理が簡略化されます。 これにより、アプリケーションは、1 組の ShellFolderViewOC イベント ハンドラーを使用して、すべての ShellFolderView オブジェクトのイベントを処理できます。 ユーザーが新しいフォルダーに移動するたびに、アプリケーションは SetFolderView を呼び出して、関連付けられている ShellFolderView オブジェクトを ShellFolderViewOC オブジェクトに渡します。 次に、 EnumDone または SelectionChanged イベントが発生すると、 ShellFolderViewOC オブジェクトはイベントを処理のために独自のハンドラーに転送します。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント
Windows 2000 Professional、Windows XP [デスクトップ アプリのみ]
サポートされている最小のサーバー
Windows Server 2003 [デスクトップ アプリのみ]
ヘッダー
Shldisp.h
IDL
Shldisp.idl
[DLL]
Shell32.dll (バージョン 5.0 以降)

関連項目

ShellFolderView