Windows Vista の VSS の新機能

Windows Vista では、ボリューム シャドウ コピー サービスに次の変更が導入されています。

Windows Vista のすべての変更は、Windows Server 2008 および Windows Vista Service Pack 1 (SP1) にも適用されることに注意してください。

新しい VSS インターフェイス

IVssBackupComponentsEx2

IVssComponentEx

IVssCreateWriterMetadataEx

IVssDifferentialSoftwareSnapshotMgmt2

IVssExamineWriterMetadataEx2

新しい VSS クラス

CSVsWriterEx

新しい VSS 列挙

VSS_ROLLFORWARD_TYPE

既存の VSS 列挙の変更

VSS_BACKUP_SCHEMA 列挙

値が追加されました。

VSS_BS_AUTHORITATIVE_RESTORE

VSS_BS_INDEPENDENT_SYSTEM_STATE

VSS_BS_RESTORE_RENAME

VSS_BS_ROLLFORWARD_RESTORE

VSS_COMPONENT_FLAGS 列挙

値が追加されました。

VSS_CF_NOT_SYSTEM_STATE

_VSS_VOLUME_SNAPSHOT_ATTRIBUTES 列挙

値が追加されました。

VSS_VOLSNAP_ATTR_NO_AUTORECOVERY

VSS_VOLSNAP_ATTR_NOT_TRANSACTED

VSS イベントのトレースとログ記録

  • VSS トレース ファイルは、任意のローカル ボリュームに配置できるようになりました。 Windows Vista より前のバージョンの Windows では、VSS トレース ファイルをシャドウ コピー セット内のボリュームに配置できませんでした。
  • 多くのイベント ログ エントリは、わかりやすくするために書き換え済みになっています。
  • すべての VSS イベント ログ エントリにコンテキスト情報が含まれるようになりました。

VSS エラー報告

  • dwFlags パラメーターで指定されたFORMAT_MESSAGE_FROM_HMODULE フラグを使用して FormatMessage 関数を呼び出すことで、すべての VSS エラー コードの説明を取得できるようになりました。
  • VSS エラー コード メッセージは、vsstrace.dllに含まれています。 このモジュールへのハンドルは lpSource パラメーターで指定する必要があります。

シャドウ コピーからのファイルの除外

アプリケーションまたはサービスでは、FilesNotToSnapshot レジストリ キーを使用して、新しく作成されたシャドウ コピーから削除するファイルを指定できます。 詳細については、「 シャドウ コピーからのファイルの除外」を参照してください。

アプリケーションのバックアップと復元の互換性

バックアップおよび復元アプリケーションの開発者は、Windows Vista および Windows Server 2008 の特定の新機能に注意する必要があります。 アプリケーション互換性チェックリストについては、「 バックアップと復元のアプリケーションの互換性」を参照してください。