技術概要
Microsoft Active Accessibility は、アクセシビリティ支援 (障のあるユーザーがコンピューターをより効果的に使用できるようにする特殊なプログラム) が、Microsoft Windows で実行されているアプリケーションと連携する方法を改善します。
Microsoft Active Accessibility は、Microsoft によって開発されたコンポーネント オブジェクト モデル (COM) に基づいており、アプリケーションとオペレーティング システムが通信するための一般的な方法を定義する業界標準です。 Microsoft Active Accessibility は、次のコンポーネントで構成されます。
- UI 要素に関する情報を公開する COM インターフェイス IAccessible。 IAccessible には、その UI 要素に関する情報を取得して操作するためのプロパティとメソッドもあります。
- WinEvents は、アクセス可能なオブジェクトが変更されたときにサーバーがクライアントに通知できるようにするイベント システムです。
- Oleacc.dll、サポートまたは実行時 DLL。
Microsoft Active Accessibility DLL Oleacc.dllは、次のコンポーネントで構成されます。
- クライアントが IAccessible インターフェイス ポインター ( AccessibleObjectFromWindow など) を要求できるようにする関数。
- サーバーがクライアントへの IAccessible インターフェイス ポインター ( LresultFromObject など) を返すことを許可する関数。
- ロールコードと状態コード ( GetRoleText や GetStateText など) のローカライズされたテキストを取得するための関数。
- 一部のヘルパー関数 (AccessibleChildren)。
- 標準の USER および COMCTL コントロールに対する IAccessible の既定の実装を提供するコード。 これらはシステム コントロールに代わって IAccessible を実装するため、プロキシと呼 ばれます。
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