修飾子の適用

マネージド オブジェクト フォーマット (MOF) での他の多くの手法と同様に、コードに修飾子を適用するプロセスは比較的簡単です。

WMI によって適用される名前付け規則に関する次の制限事項が、実際には唯一の課題です。

  • 修飾子を使用すると、クラス、インスタンス、プロパティ、メソッド、またはメソッド パラメーターを記述できます。

  • 修飾子名の先頭または末尾にアンダースコアを付けることはできません。

  • 修飾子名を数字で始めることはできません。

  • 修飾子名には、特殊文字を含めることができません (& * @ ! ~ \ /)。

  • 修飾子名はすべて、大文字と小文字が区別されません。

  • 標準 WMI 修飾子または DMTF CIM 仕様で記述されている修飾子を再定義することはできません。

  • 修飾子の型は、明示的に宣言されません。

    修飾子の型を宣言しない場合、その型は、WMI によって TRUE の値を持つブール型と見なされます。 それ以外の場合、WMI によって、宣言する修飾子値に基づいて修飾子が型指定されます。

  • 独自の修飾子を作成するときは、スキーマ名の先頭に修飾子名を付ける必要があります。

    この規則は、新しい修飾子との混同を避けることを目的としています。

  • 修飾子の同種配列を作成できます。

    次のコード例は、中かっこで値を囲んで修飾子配列を指定する方法を示しています。

    [StringArray{"hello", "there"}, SingleElementArray{3}]
    
  • WMI は、VT_NULL など、参照に記載されていないオートメーションの種類をサポートしていません。 詳細については、「MOF データ型」を参照してください。

次の手順は、C++ を使用してプロパティに修飾子を追加するのに役立ちます。

C++ を使用して修飾子を適用するには

次の手順は、MOF ファイルに修飾子を適用するのに役立ちます。

MOF を使用して修飾子を含むキーワードまたは識別子を記述するには

  • 修飾子によって説明されているキーワードまたは識別子の前に、角かっこ付きの修飾子を配置します。

    次のコード例は、修飾子の使用方法を示しています。

    [qualifiers...]
    class StdDisk
    {
      [qualifiers...]  uint32 dwNumCylinders;
      [qualifiers...]  uint32 dwNumHeads;
      [qualifiers...]  sint32 Method1();
      sint32 Method2([qualifiers...] Parameter1);
    };
    

    次の例では、修飾子の適切な配置について説明します。

    [Abstract]
    class MyClass
    {
        [Amendment, InstanceOf]  uint32 dwNumber;
        sint32 MyMethod ([in] sint32 Param);
    };