基本カウンター型
一部の数式では、カウンター プロパティと基本プロパティの両方が必要です。 基本値は、カウンター型の数式の分母になります。 Win32_PerfRawData から派生した生データのパフォーマンス カウンター クラスでは、基本プロパティをカウンター プロパティの直後に配置する必要があります。 基本プロパティには前のカウンターと同じ名前を付け、_Base を追加する必要があります。
たとえば、Win32_PerfRawData_PerfDisk_LogicalDisk の AvgDiskBytesPerRead プロパティには、読み取り操作中にディスクから転送された生の値 (バイト単位) が含まれます。 これには、操作の累積数を表す基本プロパティ AvgDiskBytesPerRead_Baseがあります。 指定したカウンター型 PERF_AVERAGE_BASE の数式が WMI によって適用されると、AvgDiskBytesPerRead が AvgDiskBytesPerRead_Base で除算され、平均値が生成されます。 この値はシステム モニターに表示され、対応する Win32_PerfFormattedData_PerfDisk_LogicalDisk プロパティに格納されます。 基本プロパティは、生データ クラスでのみ使用されます。
Win32_PerfFormattedData から派生したクラスでは、Counter 修飾子で生クラスの分子プロパティを指定し、Base 修飾子で基本分母プロパティを指定します。
次の表に、CounterType 定数値の一覧を示します。
CounterType Constant | 説明 |
---|---|
PERF_AVERAGE_BASE10 進数の 1073939458 |
PERF_AVERAGE_TIMER と PERF_AVERAGE_BULK のカウンター型の計算に使用される基本値。 |
PERF_COUNTER_MULTI_BASE10 進数の 1107494144 |
PERF_COUNTER_MULTI_TIMER、PERF_COUNTER_MULTI_TIMER_INV、PERF_100NSEC_MULTI_TIMER、PERF_100NSEC_MULTI_TIMER_INV のカウンター型の計算に使用される基本値。 |
PERF_LARGE_RAW_BASE10 進数の 1073939712 |
PERF_RAW_FRACTION、64 ビットの計算で見つかった基本値。 |
PERF_RAW_BASE10 進数の 1073939459 |
PERF_RAW_FRACTION カウンター型の計算に使用される基本値。 |
PERF_SAMPLE_BASE10 進数の 1073939457 |
PERF_SAMPLE_COUNTER と PERF_SAMPLE_FRACTION のカウンター型の計算に使用される基本値。 |