Azure Communication Services でのメールの送信で許可される添付ファイルの種類

SendMail 操作を使うと、送信者は送信メールに添付ファイルを追加できます。 送信者は、内容自体と併せて、添付ファイルで要求を行うときは、Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) 標準を使って添付ファイルの種類を含める必要があります。 Word 文書、Excel スプレッドシート、画像や動画の形式、連絡先、予定表など、多くの一般的なファイルの種類を使用できます。

MIME の種類とは

MIME の種類は、インターネット経由で送信されているデータの種類を識別するための手段です。 ユーザーは、Azure Communication Services を使ってメール要求を送信するときに、受信者のメール クライアントがメッセージを適切に表示し解釈できるように、メールの内容の MIME の種類を指定できます。 メール メッセージに添付ファイルが含まれている場合、MIME の種類は適切なファイルの種類 (たとえば、PDF ドキュメントの場合は application/pdf) に設定されます。

開発者は、MIME の種類を使って、システムで使われているソフトウェアやプラットフォームに関係なく、受信者のメール クライアントがメールのメッセージを適切に書式設定して解釈するようにできます。 この情報は、メール メッセージが正しく配信され、受信者が意図したとおりに内容にアクセスできるようにするために役立ちます。 MIME の種類を使うと、実行可能なコンテンツやその他の有害な可能性がある要素がメール メッセージに含まれているかどうかを示すことができるため、メール通信のセキュリティを高めることもできます。

MIME の種類は、メール通信の重要なコンポーネントです。 開発者は、Azure Communication Services で MIME の種類を使って、メール メッセージが正しく安全に配信されるようにすることができます。

許可された添付ファイルの種類

次に示す表は、Azure Communication Services でのメール添付ファイルでサポートされている一般的なファイル拡張子とそれに対応する MIME の種類の一覧です。

他にも多くのファイル拡張子と MIME の種類があり、メールの添付ファイルに使用できます。 ただし、この一覧に含まれるのは、SendMail 操作での添付ファイルの送信で受け付けられる種類です。

一部のメール クライアントやサーバーでは、ファイル サイズや種類について制限や制約があり、メールの配信が失敗する可能性があります。 受信者がメールの添付ファイルを受け取れることを確認するか、受信者のメール プロバイダーのドキュメントを参照してください。

追加情報

Internet Assigned Numbers Authority (IANA) は、Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN) の一部門です。 IANA は、さまざまなインターネット プロトコルやリソースのグローバルな調整を担当しており、それには MIME の種類の管理と登録が含まれます。

IANA は、標準化された MIME の種類のレジストリを管理しています。 そのレジストリには、MIME の各種類の一意識別子、その目的の簡単な説明、関連するファイル拡張子が含まれます。 メディアの種類の最も信頼できる一覧など、MIME の種類に関する最新情報については、IANA の Web サイトをご覧ください。

次のステップ

• Azure Communication Services のメール通信リソースを準備する
• Azure Communication Services のメール ドメインと送信者認証
• Azure Communication Services を使ってメールを送信する
• Azure Communication Services で検証済みメール ドメインを接続する

次のドキュメントもご覧ください。

• メール クライアント ライブラリについて理解する。
• カスタムの検証済みドメインを使用してメールを送信する方法を学習する。
• Azure マネージド ドメインを使用してメールを送信する方法を学習する。