Azure Container Apps でアプリケーションを接続する
イングレスが有効になっている場合、Azure Container Apps によりドメイン名を通して各コンテナー アプリが公開されます。 イングレス エンドポイントは、世界中に公開することも、同じ環境内の他のコンテナー アプリに公開することもできます。 または、同じ環境内の他のコンテナー アプリにのみイングレスを制限できます。
アプリケーション コードでは、次のいずれかの方法を使って、同じ環境内の他のコンテナー アプリを呼び出すことができます。
- 既定の完全修飾ドメイン名 (FQDN)
- カスタム ドメイン名
- コンテナー アプリ名 (例: 内部要求の
http://<APP_NAME>
など) - Dapr URL
Note
FQDN またはアプリ名を使用して同じ環境で別のコンテナーを呼び出す場合、ネットワーク トラフィックが環境から出ることはありません。
FQDN による場所または Dapr の両方を使用してコンテナー間で呼び出す方法を示すサンプル ソリューションについては、Azure のサンプルを参照してください。
場所
コンテナー アプリの場所は、その環境、名前、リージョンに関連付けられている値で構成されます。 トップレベル ドメイン azurecontainerapps.io
を通して使用でき、完全修飾ドメイン名 (FQDN) では次のものが使われます。
- コンテナー アプリ名
- 環境の一意識別子
- リージョン名
次の図は、これらの値を使ってコンテナー アプリの完全修飾ドメイン名を構成する方法を示したものです。
完全修飾ドメイン名の取得
この az containerapp show
コマンドは、コンテナーアプリの完全修飾ドメイン名を返します。
az containerapp show \
--resource-group <RESOURCE_GROUP_NAME> \
--name <CONTAINER_APP_NAME> \
--query properties.configuration.ingress.fqdn
この例では、<>
で囲まれたプレースホルダーを実際の値に置き換えます。
このコマンドから返される値は、次の例のようなドメイン名に似ています。
myapp.happyhill-70162bb9.canadacentral.azurecontainerapps.io
Dapr の場所
マイクロサービスを開発するには、多くの場合、分散アーキテクチャに共通のパターンを実装する必要があります。 Dapr を使うと、相互トランスポート層セキュリティ (TLS) (クライアント証明書) でマイクロサービスをセキュリティ保護し、エラーが発生したときに再試行をトリガーし、Azure Application Insights が有効になっているときは分散トレースを利用できます。
Dapr が使われているマイクロサービスは、次の URL パターンで利用できます。
名前でコンテナー アプリを呼び出す
環境内の別のアプリから http://<CONTAINER_APP_NAME>
に要求を送信して、コンテナー アプリを呼び出すことができます。