Azure Container Apps 環境
Container Apps 環境は、1 つ以上のコンテナー アプリおよびジョブを囲むセキュリティ保護された境界です。 Container Apps ランタイムは、OS のアップグレード、スケーリング操作、フェールオーバー手順、リソースの分散を処理して各環境を管理します。
環境には次の機能が含まれています。
機能 | 説明 |
---|---|
Type | Container Apps 環境には、ワークロード プロファイル環境と従量課金のみの環境という 2 種類があります。 ワークロード プロファイル環境では、従量課金プランと専用プランの両方がサポートされますが、従量課金のみの環境では、従量課金 プランのみがサポートされます。 |
仮想ネットワーク | 仮想ネットワークは、環境のセキュリティで保護された境界を適用する各環境をサポートします。 環境を作成すると、限られたネットワーク機能を持つ仮想ネットワーク (VNET) が自動的に作成されます。または、独自に仮想ネットワークを提供することもできます。 既存の仮想ネットワーク を追加すると、ネットワークをきめ細かく制御できます。 |
複数の Container Apps | 同じ環境に複数のコンテナー アプリがある場合、同じ仮想ネットワークを共有し、同じログの同期先にログを書き込みます。 |
マルチサービス統合 | Azure Functions と Azure Spring Apps を Azure Container Apps 環境に追加できます。 |
ニーズに応じて、1 つ以上の Container Apps 環境を使用できます。 単一または複数の環境を使用する必要があるかどうかを判断するには、次の条件を使用します。
単一の環境
次の場合は、単一の環境を使用します。
- 管理に関連するサービス
- 異なるアプリケーションを同じ仮想ネットワークにデプロイする
- Dapr サービス呼び出し API を介して通信する Dapr アプリケーションをインストルメント化する
- アプリケーションで同じ Dapr 構成を共有する
- アプリケーションで同じログの同期先を共有する
複数の環境
2 つ以上のアプリケーションで以下を実行する場合、複数の環境を使用します。
- 同一のコンピューティング リソースを共有しない
- Dapr サービス呼び出し API を介して通信しない
- チームまたは環境の使用 (テスト対運用環境など) が原因で分離される
種類
型 | 説明 | プラン | 課金に関する考慮事項 |
---|---|---|---|
ワークロード プロファイル | scale-to-zero をサポートするサーバーレス アプリを実行し、アプリが従量課金プロファイルで使用するリソースに対してのみ料金を支払います。 また、専用ワークロード プロファイルを使用して、カスタマイズされたハードウェアとコスト予測可能性が向上したアプリを実行することもできます。 | 従量課金および専用 | 個別のワークロード プロファイルを使用して、どちらか一方または両方のプランでアプリを実行することを選択できます。 専用プランでは、使用しているワークロード プロファイルの数に関係なく、環境全体の固定費が発生します。 |
消費量のみ | scale-to-zero をサポートするサーバーレス アプリを実行し、アプリが使用するリソースに対してのみ料金を支払います。 | 消費量のみ | 課金は、個々のコンテナー アプリとそのリソース使用量に対してのみです。 Container Apps 環境に関連するコストはありません。 |
ログ
設定は、Azure Container Apps 環境 API リソースに関連します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
properties.appLogsConfiguration |
環境内のすべてのアプリのログが発行される Log Analytics ワークスペースの構成に使用されます。 |
properties.containerAppsConfiguration.daprAIInstrumentationKey |
トレースのために Dapr に提供される App Insights のインストルメンテーション キー |
ポリシー
次のいずれかの条件が 90 日を超える期間検出された場合、Azure Container Apps 環境は自動的に削除されます。
- アイドル状態
- VNet または Azure Policy の構成が原因で失敗した状態
- VNet または Azure Policy の構成によるインフラストラクチャの更新をブロックする