Visual Studio Code と ASA ツールでの Stream Analytics ジョブのローカル テストの概要

Visual Studio Code 用の Azure Stream Analytics ツール (ASA ツール) を使用して、Stream Analytics ジョブをローカル環境でテストすることができます。 ローカル環境に関しては、ジョブ実行コンテキスト (ローカル コンピューターまたは Azure クラウド サービス)、入力ソース、および出力シンクという 3 つの点を考慮する必要があります。

ローカル実行では、クエリはローカル コンピューター上で実行されます。 入力については、ローカル ファイルまたはライブ ソースからデータを取り込むことができます。 出力結果は、ローカル フォルダーまたはライブ シンクにファイルとして送信されます。

ローカル実行での入力に関する考慮事項

VS Code では、ライブおよびローカル入力を定義できます。

  • ライブ入力は、サポートされている入力 (ストリームおよび参照データ) のインスタンスを指す構成ファイルです。 また、それらはプレビューを提供し、JSON ファイルにデータをサンプリングします。
  • ローカル入力は、サポートされている形式 (JSON/CSV/AVRO) のローカル ファイルを指す構成ファイルです。 それらのファイルは、ライブ入力からサンプリングすることも、他の方法で生成することもできます。

ローカル入力を作成する場合は、既存のライブ入力に合わせることができます。 この場合、ローカル入力の実行中にライブ入力が模倣されます。 その構成ファイルは、ライブ入力の名前の前に Local_ というプレフィックスが付いた名前になります。 このローカル入力によって使われるデータ ファイルは、ライブ入力で定義されている形式およびシリアル化形式に従っていなくてもかまいません。 これらの形式は独立しています。

ローカル実行での出力に関する考慮事項

ローカル出力に対してジョブを実行すると、出力の結果は、プロジェクト内の LocalRunOutputs という名前のフォルダーに送信されます。 このモードでは、出力を定義する必要はありません。 唯一の制約は、クエリの各 INTO ステートメントで一意の出力名を指定することです。 ローカル出力を実行すると、一意の出力名ごとに JSON ファイルが作成されます。

ローカル実行モード

VS Code の ASA ツールでは、ローカル環境でのジョブの実行について 3 つのモードがサポートされています。

  • ローカル入力とローカル出力を使用したローカル実行: 無料のオフライン開発、npm パッケージを使用した単体テストに最適…
  • ライブ入力とローカル出力を使用したローカル実行: 入力構成、シリアル化解除、パーティション分割のデバッグに最適…
  • ライブ入力とライブ出力を使用したローカル実行: 出力構成、シリアル化、変換エラーのデバッグに最適…

各モードでは、さまざまな入力と出力の構成がサポートされています。

実行 モード 入力 出力
VS Code ローカル入力からローカル出力 JSON/CSV/AVRO ファイル JSON ファイル (対応するライブ出力形式は、存在する場合でも使用されません)
VS Code ライブ入力からローカル出力 すべての入力アダプター JSON ファイル (対応するライブ出力形式は、存在する場合でも使用されません)
VS Code ライブ入力からライブ出力 すべての入力アダプター イベント ハブ、ストレージ アカウント、Azure SQL
Azure 該当なし すべての入力アダプター すべての出力アダプター

ジョブをローカル環境で実行すると、Azure Stream Analytics サービスに関するコストは発生しません。 Azure で Stream Analytics リソースを作成する必要はありません。

作業の開始

このクイックスタートを使用して、Visual Studio Code と ASA ツールを使って Stream Analytics ジョブを作成する方法を学習します。

その後、ローカル実行の詳細な手順のチュートリアルについては、以下をご覧ください。

次のステップ