リッチ エディット コントロールの概要

重要

アプリケーションが SDI、MDI、ダイアログベースのいずれであるかに関係なく、ダイアログ ボックスでリッチ エディット コントロールを使用している場合、ダイアログ ボックスが表示される前に AfxInitRichEdit を 1 回呼び出す必要があります。 この関数を呼び出す一般的な場所は、プログラムの InitInstance メンバー関数です。 ダイアログ ボックスを表示するたびに、このメソッドを呼び出す必要はなく、最初のみ呼び出す必要があります。 CRichEditView を使用する場合は、AfxInitRichEditKを呼び出す必要はありません。

リッチ エディット コントロール (CRichEditCtrl) は、テキストを書式設定するためのプログラミング インターフェイスを提供します。 ただし、アプリケーションは、ユーザーが書式設定操作を使用できるようにするために必要なユーザー インターフェイス コンポーネントを実装する必要があります。 つまり、リッチ エディット コントロールでは、選択したテキストの文字または段落の属性の変更がサポートされます。 文字属性の例としては、太字、斜体、フォント ファミリ、ポイント サイズなどがあります。 段落属性の例としては、配置、余白、タブ ストップなどがあります。 ただし、ツールバーのボタン、メニュー項目、または [書式設定文字] ダイアログボックスのいずれであるかにかかわらず、ユーザー インターフェイスを提供する必要があります。 また、リッチ エディット コントロールに対してクエリを実行し、現在の選択範囲の属性を照会する関数もあります。 属性の現在の設定を表示するには、これらの関数を使用します。たとえば、選択範囲に太字の文字書式属性がある場合に、コマンド UI にチェックマークを設定します。

文字と段落の書式設定の詳細については、このトピックで後述する「文字書式」と「段落書式」を参照してください。

リッチ エディット コントロールでは、複数行のエディット コントロールで使用されるほとんどすべての操作と通知メッセージがサポートされます。 そのため、既に編集コントロールを使用しているアプリケーションは、リッチ エディット コントロールを使用するように簡単に変更できます。 追加のメッセージと通知を使用すると、アプリケーションは、リッチ エディット コントロールに固有の機能にアクセスできます。 エディット コントロールの詳細については、「CEdit」を参照してください。

通知の詳細については、このトピックで後述する「リッチ エディット コントロールからの通知」を参照してください。

関連項目

CRichEditCtrl の使い方
コントロール