典型的な FTP クライアント アプリケーションの作成手順

典型的な FTP クライアント アプリケーションでは、CInternetSession および CFtpConnection オブジェクトが作成されます。 実際にプロキシ型の設定を制御するのは、これらの MFC WinInet クラスはではなく、IIS であることに注意してください。

次の表は、典型的な FTP クライアント アプリケーションで実行できる手順を示しています。

目的 実行するアクション 効果
FTP セッションを開始します。 CInternetSession オブジェクトを作成します。 WinInet を初期化し、サーバーに接続します。
FTP サーバーに接続します。 CInternetSession::GetFtpConnection を使用します。 CFtpConnection オブジェクトを返します。
サーバー上の新しい FTP ディレクトリに変更します。 CFtpConnection::SetCurrentDirectory を使用します。 サーバー上の現在接続しているディレクトリを変更します。
FTP ディレクトリ内の最初のファイルを検索します。 CFtpFileFind::FindFile を使用します。 最初のファイルを検索します。 ファイルが見つからない場合は FALSE を返します。
FTP ディレクトリ内の次のファイルを検索します。 CFtpFileFind::FindNextFile を使用します。 次のファイルを検索します。 ファイルが見つからない場合は FALSE を返します。
読み書きするために、FindFile または FindNextFile によって検出されたファイルを開きます。 FindFile または FindNextFile によって返されたファイル名を使用して、CFtpConnection::OpenFile を使用します。 読み書きするために、サーバー上のファイルを開きます。 CInternetFile オブジェクトを返します。
ファイルとの間で読み取りまたは書き込みを行います。 CInternetFile::Read または CInternetFile::Write を使用します。 指定したバッファーを使用して、指定されたバイト数を読み書きします。
例外を処理する CInternetException クラスを使用します。 すべての一般的なインターネット例外の種類を処理します。
FTP セッションを終了します。 CInternetSession オブジェクトを破棄します。 開いているファイル ハンドルと接続を自動的にクリーンアップします。

関連項目

Win32 インターネット拡張機能 (WinInet)
インターネット クライアント クラスの必要条件
MFC WinInet クラスを使ってインターネット クライアント アプリケーションを作成する方法